ずんずんと秋が深まってます照れ

たまには犬の話から離れて、
仕事の話でもしようかと思います。

怪しい患者さんの三部作で参りましょう!

さて、

急に気温が下がってきて、
肩こりや腰痛の患者さんが増えたようなキョロキョロ

こうしたありふれた、
有病率の高い疾患、症状を、
Common-diseasesと言います。

日常、
割合頻繁に遭遇しますので、
問診も診察もマンネリ化しやすいので、
時に落とし穴が潜んでたりしますガーン

鍼灸院に自力で通院するからと言って、
みなさん、命に関わるような重篤な
疾患などを隠し持っていない、
と言うわけではありませんびっくり

一昨年は、
予約なしで突然に昼休み中に、
五十肩様の症状を訴えて来院した方は、
上半身を裸にしてみたら!

患側の肩関節から先の腕は、
浮腫のため健側の約3倍以上の太さになってましたびっくり

また、
しばらく前から軽い咳が始まったそうで、
この日もコホン コホンと時折咳をしてました。

重篤な疾患が潜んでいるだろうと考え、
まずは病院で診ていただいたほうが良いことを患者さんに伝え、
いつもお世話になっている総合病院に紹介しようとすると、
そこは嫌だと言う。

ならば、
この状況から言えば守備範囲が外れ気味だけど、
たまに紹介でお世話になっている整形外科に紹介状を書き、
電話ですぐに診察できるように手配して患者さんを帰しました。

数日後に、
紹介先の整形外科から報告書が届いてまして。
レントゲンで肺を撮影したら真っ白で、
重症肺炎か肺がんの疑いが濃厚と言うことで、
結局、患者さんが嫌がる某総合病院を紹介した、
との事でしたキョロキョロ

この患者さんを診察した時に、
右腕の強い浮腫は、
頸部のリンパ節などの異常があり、
なお、
先行して咳などの臓器症状があったので、
なんらかのガンかな?
と思った次第で、
特に肺尖のがんであるパンコースト腫瘍を疑いました。

ガンが肺の最上部にできると、
リンパ節に浸潤したりして、
このような浮腫が起きたりします。

パンコースト腫瘍の時に現れやすいと言う、
患側の片側の瞳が小さくなる縮瞳や、
眼瞼下垂など、
いわゆるホルネル兆候は、
この方にはありませんでしたが、
たまたま交感神経への影響がまだ出なかっただけなのかも知れません。

もしパンコースト腫瘍であれば、
大学病院でも数年に1人診るかどうかの頻度だそうですが、
鍼灸院程度でも遭遇する事がありますガーン

当院では、
ありふれた症状でも、
いろいろな疾患を疑って診察しています。


福島県白河市 鍼灸院
三瓶鍼療院
院長 三瓶真一

電話 0248-27-1846