こんにちは鍼灸師のUです
先週は寒波に襲われ
外気が痛い
ほどでした
一転、今週は春の陽気
ツバメとかの鳥でもないし…
南極に住んでるわけでもない…
ましてや
野菜でもない…
ですが…
冬生まれのくせに
大袈裟ですかね
( ´艸`) 笑
ところでこの時期
毎年見に行きたくなる
太宰府の梅
梅を見に行くと
あと少し頑張れば春が来る
今年も無事に越冬出来た
と感じます
今年は残念ながら
行けてないんすけどね…
太宰府の飛び梅の話は
福岡県民ならば
誰しも知るところ
しかーしっ
菅原道真公の
「庭木にまつわる伝説」は
太宰府の飛梅だけではない
のをご存じでしたか
今回は飛梅と共に板宿の飛松
の話をご紹介します
901年(昌泰4年)右大臣菅原道真は左大臣藤原時平のはかりごとにより九州の大宰府に左遷される事になった。
そんな道真公は屋敷内の庭木のうち、日頃からとりわけ愛でてきた梅・桜・松の木との別れを惜しんだ。その時、梅の木に語りかけるように詠んだのが次の詩である。
「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」
現代語訳:東風が吹いたら(春が来たら)芳しい花を咲かせておくれ、梅の木よ。大宰府に行ってしまった主人(私)がもう都にはいないからといって、春の到来を忘れてはならないよ。
道真公を慕う庭木たちは…
桜は主人が遠い所へ去ることを知り、悲しみのあまりみるみるうちに葉を落とし、ついには枯れてしまったという
しかし
梅と
松は、
道真の後を追いたい気持ち
をいよいよ強くして、空を飛んだ
ところが松は途中で力尽きて、摂津国八部郡板宿(現・兵庫県神戸市)近くの後世「飛松岡」と呼びならわされる丘に降り立ち、この地に根を下ろした
一方、梅だけは見事その日一夜のうちに主人の暮らす大宰府まで飛んでゆき、その地に降り立ったという
飛梅だけじゃなかったんですね
まさか松まで飛んでいたとは
子供のころから遠足で行ってましたが、全然知りませんでした…その土地にある伝説って調べてみると違う一面が見えてきますね
菅原道真公の墓所でもある太宰府天満宮は学問の神様としても全国的に有名です。
本殿の右に配する飛梅は道真公を慕って、都から一夜にして飛んできたと伝えられる御神木。品種は「色玉垣」(極早の八重咲き)で毎年境内にて一番に咲き始め2月上旬から中旬にかけて見ごろを迎えます。
ちなみに飛松伝説を
調べるとこんな説も
都より大宰府へ向かう途中摂津国八部郡板宿の辺りで休憩していた道真公は梅・桜・松をふと思い出します。
桜は枯れてしまい、梅は東風(こち)に乗せて自らの花の香りを道真の後を追うようにして西へ西へと送ってくるのに松の木だけは何事も無かったようにいつもと変わらぬ様子
この松に対する詩がコレ
梅は飛び 桜は枯るる 世の中に 何とて松の つれなかるらむ
(桜や梅はこの私のことを慕ってくれているというのに、松の木だけは何ともつれないものだ)
その道真の言葉を伝え聞いた屋敷の松の木は、すぐさま都よりそらを飛び摂津国八部郡板宿で休む道真のもとにやってきたそうです
「太宰府の飛梅」に対して「板宿の飛松」として信仰され、大正時代に「飛松」は高さ30mもあったが、落雷で枯れた「飛松」の切り株を境内社の飛松天神社が祀っているそうです
皆さんも地元の伝説や語り継がれていることがあれば、是非調べてみてください
意外とロマンがあって、忙しい日常から離れた伝説に心が癒されるかもしれませんよ