極真会館田無道場☆佐野忠輝のブログ

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わが母校のラグビー部でお世話になった先生の退職祝賀会が行われた。

1988~1990の間お世話になっただけでなく、27年後に当時の仲間やお会いしたことのない先輩後輩に会わせて頂いたことにも感謝だ。

ラグビー部は二人の先生がいたが、一人の先生はすでに他界されたがいまだこのお二人の教えは教え子一人一人の中に息づいている。

1990といえば自分のまわりでは第一回センター試験が実地され、ブルーハーツやジュンスカイウォーカーズ、ラフィンノーズが熱かった時代だ。

まだCDを借りてカセットテープに録音していた時代だ。

先生はいつも私にある声掛けをしてくれた。

言われているうちは良い気分だがそんなに特別な感じはしなかった。ただそれが後々大きな影響を与えるとは思いもしなかった。

私の代はやんちゃ坊主が多かった。チームとしては強かったが、停学やその未遂も多々あったりで先生方も大変だった事だろう。

でも我々を見捨てず育ててくれた先生が私に「佐野はとても性格が良い!」と何度も言って下さった。

その都度あまりほめられることがなかった私は良い気分だった。

卒業後・・・知らない土地で一人暮らしを始めた私は、がっかりすることがあった時などその言葉に救われた。


ただ空手の先生や先輩も同じくほめてくれるので、すっかり自信がついた気がした。


そして時は流れ、人に空手を教えるようになり少年部がすっかり大きくなって少年部の頃の思い出話を語る生徒もチラホラ出だした。

その子いわく「うちは家庭環境が複雑で当時は荒れていました。」確かにそうだった。

入ってきたときはこういう子に空手を通して得られる、充実感や満足感を感じさせてあげられるのかな?
と不安になった。

でもなんか素直なところもあって、心がきれいだなと思う瞬間もあったりで親プロデュース空手(S銅先生が考えた今年の流行語大賞候補?)で依存してやってるよりは自分で切り開いている姿に好感が持てた。
空手で100パーセントやんちゃな子が更生できるとは思わない。感受性や努力する力をおうちの方が育んで下さったおかげだとも思う。

その子に「色々あるけど性格はいいよな。」とよく言った。本当にそう思っていたから言葉に力があったかもしれない。

そしてその子がさらに昔を振り返りこんな話を始めた。

「学校の先生は大嫌いだったが、佐野先生は本当の自分をわかってくれた。だからこの場所が好きだった。」
指導者として幸せな瞬間だったがその時自分も訳を話した「実はラグビー部にスゴイ先生がいてさ。その先生の声掛けにに俺も助けられたんだよ。」

そんな先生が定年退職を迎えた。

現顧問で元キャプテンの川崎先生から「先生にも家庭があったのに休日も試合だ、合宿だと出勤してくれて
ご家族の理解がなければ成し遂げられないことでした。今日はそんな奥様に先生がどれだけの人を育てたのかを見てただきたくて。また亡くなった斎藤先生に見せられなかったのを生きてるうちに見て頂きたくこの会は始まりました。」と素晴らしいスピーチ。

昔の仲間と馬鹿笑いしながら最近の疲れや悩みが吹っ飛んでいくのがわかった。

パワースポットだ!

たいそうだが力強く生きる力を与えて頂いた。

昨今のパワースポットのブームには疑問を感じていた。普段信仰していない神社や井戸なんかに、普段文句や愚痴を言い良い行いをしていない人が言ったところで何か改善するとは思えない。

そして先生の最後の挨拶でその、パワースポットの作り方をおっしゃっていた!

ラグビーのラのじも知らない文学部の自分が赴任し、(退職の)今振り返ってみると・・・「何かに意味を見出したりするのは年を取ってからで、若いうちは意味を考えずやらなきゃいけない事と思って必死でやる。」

そんな全力でやっていた場所や時間に後々パワースポットが形成される。

だから職場や家庭にもそういうものは存在するのではないかと思う。


最後に先生から「6月の試合がんばって!お前は本当に性格がいいんだから!」


また言ってる。

じゃあがんばるかな。