【作品 ハローブックで手紙に返信した絵】
美術家の近藤大輔さんと、封筒に絵を描いた二つ折りの画用紙を返信し、手紙のやりとりをする作品
「ハローブック」
を制作させて頂きました。
いつも通りのカラフルな花を描いて送れば、当たり障りのない手紙でした。
「元気?」
に対して、
「元気だよ」
ではあまりに素っ気ないし、やりとりをする意味がうすいなと。
やっぱり、彼との長年のやりとりから出てきた絵です。
発想の源泉は児童預りで見る小学生。
気がついたら私の計算用紙にうんこや「呪呪呪呪呪」とか書かれてたり、ホワイトボードに描いたおやつのイラストに死とか書かれてたり。
銃や戦車。
かと思えば横から絵に付け足したり、バツを書かれたり。
草はえるwwwwwワロタwwwwww
ぶっころーーー!!!
とか叫んでいたり。
こどもを見ていて思い出すのですが、うんこやハートとか⚫ね!って、だいたいみたことがあって、誰しもが、いや、少なくとも自分はこのどれかを使うはずなのに、なんかいつの間にか当たり障りなくてきれいなものばかりを使うようになるなって。
受けとる大人も、「こんなのを書いていて大丈夫?怒ったほうがいいかしら」なんて思っていたりして、見えている意味だけで受け取っていて。良い悪いではなくて、ただそこにはズレがあるなって。
やっぱり大人が真剣にそれを書いていたらこどもも引くし、こどもの落書きだからいいんだよなって思います。
なにより、便所のらくがきをみて「この線きれいだよな、かっこいいよな」って思う変な自分がいて。
こどももそんな感覚でことばを使うんだと思います。
露骨な欲望や本能がみえたとき、にやにやする自分がいます。だからお寺にいくし、便所の落書きをまじまじとみるんだろうね。
すごく必要だなと思って、ポジティブな気持ちでこれを書いてるんだけど、なかなかうまく説明できないでいます。