この連休は葉山・鎌倉へ。
日帰りできる場所に
ゆっくり1泊するぜいたく・・
うれしいことに
今回は旦那さんからの提案でした。
朝ゆっくりめに家を出発し、
おひるごはんは
葉山の蕎麦や・恵土
にて。
民家の中にひっそりとたたずむお店です。
コースを注文しました。
脚付きのお盆に
前菜が美しい対称をなして盛られて。
みずみずしい小松菜の松の実和え、
ほっくり京芋の素揚げ、
赤貝のひとくち寿司、
すっきりした甘さの黒豆・・などなど。
お蕎麦屋さんの出汁巻き卵って
なんでこんなに美味しいのでしょう・・
天ぷらもひとひねりあるかんじで。
帆立、ブロッコリー、にんじん、新じゃが。
ゆずの搾り汁と塩で。
焼き味噌や
もっちりそばがきもいただき・・
満を持して主役の登場!
店主自ら手挽き・つなぎなしのお蕎麦。
・・しかしここまでに
要した時間が2時間・・!
スケジュールと心に余裕がない時は
あまりおすすめできないかもしれませんが・・
ひだまりの縁側に
ねこがふらりと顔を出しました。
おなかいっぱいになったところで
向かうは神奈川県立近代美術館葉山の
ベン・シャーン展
。
のびやかな線の動き・色づかい・デザインの
ポスター、挿絵、レコードジャケット・・
眺めていると
心が解き放たれていくようです。
なかでもやはり、
晩年に製作したという版画集
「一行の詩のためには…:リルケ「マルテの手記」より」。
もちろんその、人間へのやさしいまなざしが投影された
イラストもさることながら、
私的に一番目を離せなかったのが
「一行の詩のためには・・」
という表紙?のアルファベット文字の並び(レタリング)。
一見無機質に、規則的に並んだそのデザインを
見つめれば見つめるほど
逆に、じわじわと
人生の意味を問いただされているような・・
そんな殊勝な思いの余韻にひたりながら
美術館の外へ出ると
一面がひかりに包まれようとしていました。
美術館から
海の方へと続く道をくだり
ひたすらシャッターを押したり
遠くを見やったり
空の色が何層にも
沈みゆく太陽と
潮の満ち引き・・
引力、とか宇宙、とかを
めずらしく意識する。
美術館を後にし、
葉山から海沿いを走って(大渋滞)
鎌倉のほうへ。
お待ちかね、
今回のメインパーパス?!
のレストランへと向かいます・・