moss blog

今回一番楽しみにしていた?!晩ごはん。

老舗旅館「俵屋」が手掛ける
天ぷら割烹のお店、「点邑」へ。

カウンターのみの小さな店内。
目の前で手早く次々と華麗に揚げられていく天ぷらたち、
いちばん美味しい瞬間を逃すまい、と
集中して、堪能しました。

海老
新玉ねぎ
うにの海苔巻き
(中心部は半生で、磯の香りがふわーっと)

白魚の大葉巻き
生麩
(見るからに美味しそうにパンパンにふくらんでいます)

賀茂茄子
(保水力!)

いか
(こんな柔らかいいか天食べたことがない)

アスパラガス
こしあぶらと稚鮎
穴子
天丼(小海老のかき揚げ)

揚げたてを
目の前のお皿にのせてもらうと
まずその凛々しく美しい姿かたちにほれぼれする。

熱々、湯気の立ち上る揚げたてをほおばると、
とても軽くて香ばしい衣を破って
うまみの凝縮された素材が一気に顔を出し、
口の中を素晴らしく占領するのです。

本当にどれも
胃がこおどりするような美味しさだったのですが
特に印象的だったのは賀茂茄子。
大ぶりにくし切りにしてあって、
一瞬何かわかりませんでした。

しっかりとした固体感がありながら
ひとくちかじるやジューシーな果肉があふれ出します。
なんという保水力!

この軽やかな衣と絶妙な揚げ具合はどうやって・・
とカウンター越しについつい様子をうかがってしまいました。
もちろんそんな簡単にわかるはずもなく・・
ただ、素材の切り方でかなり印象は変わるんだな、
ということは改めて感じたのでありました。


素材の持ち味が存分に引き出された
本当に美味しいものに出会うと、
料理って芸術なんだなあ、と感じ入ります。


夏のもろこし天ぷらを食べに
また訪れたいものです。