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今日はあゆみとミニもぐもぐツアー。
念願の、代々木上原「LE CAFE DU BONBON」へ。
白を基調としたシンプルな外観・店内にまず感激。
日本ではないどこか異国の地にいるかのような気分になります。

ケーキは
ショーケースの中で整列しているのではなく、
実際にお菓子を製作する作業台の上に
これまた素敵にディスプレイされています。
足つきのお皿や木のボードなどの上に
ホールのまま、美しく鎮座するケーキたち。

チーズケーキ、りんごのタルト、
カスタードプディング、ウィークエンド(レモンのパウンド)、
ビスキュイドサヴォワ(油脂分不使用のスポンジのような)
フランボワーズ入りガトーショコラ、などなど・・
どれも焼きっぱなしのシンプルなものですが、
とても「たたずまい」があるのです。

迷いに迷ってりんごのタルトにしました。
シュクレ生地のさくさく感と、焦げるぎりぎりまで火を入れた香ばしさ。
ひとくちひとくちちびちび慈しみながらいただきました。

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お皿も素敵です。


こちらは持ち帰っておうちでいただいたガトーショコラ。
表面のさっくり感、
濃厚ながらも口に入れるとすっととけるようななめらかさ。
フランボワーズのほのかな酸味。
・・たまりません。

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こちらのお店は火曜と金曜のみの営業とのこと。
また会社休んで至福の時間を味わいたいものです・・。


続いて
同じく代々木上原の人気ドーナツ店「ハリッツ」へ。
平日といえどもお客さんが続々。
シナモンレーズンドーナツをいただく。
揚げたてでほのあたたかいです。
もちっとしたイースト生地タイプで、甘さ控えめ。
まわりにまぶしてあるシナモンシュガーの甘さだけで
はじめはちょっと物足りないかな、という気もしましたが
食べ終わると口の中でちょうどよいあんばいに・・。

近くのパン屋さん「pour vous」をのぞき、
次に向かうは経堂の「scone pantry」。
アメリカンスコーン専門のカフェです。
今回はとうもろこし+ブラックペッパーと
干しいちじく+くるみをテイクアウトしました。
手のひらくらいある平べったいスコーンです。

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翌日の朝ごはんに。

表参道に移り、
北欧雑貨やさん「rhubarb」、
パリにいるような気分になる「galerie doux dimanche」、
そしてスパイラルなどをひたすらため息をつきながらまわる。

日頃おっくうになって地元にとどまりがちですが・・
こうしてたくさんの美しいものに
積極的に会いに行くことは大切だなあと感じる。


空腹をなんとかこらえて
やっと本日の最終目的地、新富町の「どうしん」へ。
しばらく日本を離れてしまうあゆみに、
是非食べてほしい、と思ってこのお店に決めました。

月替わりのコース1本という潔さ。
旬の食材がいっぱい詰め込まれていて
いつも「今日は何が出てくるのかな」
と本当にわくわくします。

以下順番が前後しているかもですが・・
今回の献立。


・ぜんまいと白こんにゃくの煮びたし

・わかめと菜の花・はまぐりのあんかけ
(はまぐりの塩分だけで余計な調味料は一切加えないとのこと。
はまぐりの絶妙なふっくら加減にうっとりです)

・ほたるいかと小松菜の煮びたし

・そらまめのすり流し
(塗りのお椀のふたを開けると、あざやかなうぐいす色に
あられがぱらりと浮かんでいます。
すり流しは和風のポタージュのようなもの。
おだやかにじんわりとからだに浸透していくような、滋味深い味わいです)

・珍味盛り合わせ
(わさび菜の辛し和え、数の子とからすみの酒粕漬け、
こごみの油焼き、さごしの酢〆、鱒の南蛮漬け、芽キャベツの油焼き、
紅芯大根の酢漬け、花豆の甘煮、高野豆腐の揚げ浸し、
せりの塩和え、れんこんもち。
以上のものが一口分ずつちょこちょこっと美しく盛り付けられています。
特に感動したのが花豆の、ふっくら・しっとり溶けるような食感。
4日くらいにわたりゆっくりじっくり火を入れていくそうです。)

・うるいと「とちお揚げ」の酢味噌添え
(分厚い油揚げのようなものを「とちの揚げ」というとか・・こんがりと焼かれています。
うるいはつるりとみずみずしい食感です)

・赤むつの焼き物
(皮目はパリッと香ばしく、身はびっくりするほどふっくらしっとり。
串刺しして直火であぶっているのでしょうか。
しょうゆをさっとひとぬりして焼いているとのことでした)

・いいだこと大根の煮物
(大根はふろふきのようなやわらか~な食感ではなく、
しっかりと、ある程度の歯ざわりが残っています。
たこと大根がいっしょくたにならず、それぞれが独立しながらも
共存している・・そんな美しさを目で舌で感じます)

・ふきのとうのごはん・味噌汁・香の物
(ふきのとうのほろ苦さが口いっぱいに広がります。
別添えの味噌を添えて食べるとたまりません。
味噌汁も、味噌の味より、野菜から出る出汁の甘味が生かされています)

・クリームチーズの練りもち
(わらびもちをわらび粉の代わりにれんこんの粉で作り、
クリームチーズも練りこまれているというおもしろい一品。
すごくもっちりとしていて、箸でひきちぎりながらいただくかんじです。
のどごしがよくていつまでも食べ続けたくなるようでした・・)

・百合根の羊羹・抹茶
(小豆の代わりに百合根をつぶして作った羊羹。
百合根のほっくり感が残っています)


お酒は梅酒と、「みやさか」という日本酒を(ほーんの少し)いただきました。

からだのすみずみから浄化されるようなお料理と
サービスの愛ちゃんのあたたかいおもてなしと
つきることのない女子ばなしで
あっという間に時間が過ぎてしまいました。


はじめに行った「LE CAFE DU BONBON」にしても
この「どうしん」さんにしても
余計なものをそぎ落としたミニマムな美しさというか
それゆえにダイレクトに心に響いてくるというか・・


楽しい、美味しいもぐもぐツアーであったと同時に
改めてたいせつなことに気づかされた一日となりました。


次回はついにもぐもぐツアーabroadとなるか・・?!