moss blog

昨日のマイケルショックのため書ききれなかった分を。

昨晩は西荻窪の「FEVE」という
今年できたばかりの新しいビストロに行きました。

FEVEとはフランス語でそらまめのこと。
店内はまさにそらまめのような
淡いクリームグリーン色に塗られています。
マチスの切り絵のような絵が壁にペイントされていたり、
アンティークっぽい缶がさりげなく置いてあったり、
ガラス窓に白インクで落書きっぽくイラストがかいてあったり・・
肩の力が抜けたセンスの良さにあふれています。

コースはなく、好きなものを選んでいくスタイルです。
オーガニックワインを売りにしているものの、
特におしつけがましくもなく、
お酒が弱い者としてはありがたいかぎりです。

前菜は
秋刀魚となすのキャビアのガレット。
なすのキャビアとは焼いたり揚げたりしたなすをつぶしたペーストのこと。
パイ生地の上にこのペーストと、焼いてマリネした秋刀魚の切り身がのっています。
クミンやカイエンヌペッパーがほのかにきいていて
ちょっと中近東な雰囲気も漂います。

お料理がのっているお皿がとても素敵。
黒い長方形のプレートで、
素材が木のような石のような・・・
ちょっと黒板っぽいのです。
そこに、四角くカットされたガレット、輪切りにしたさつまいもの黄色、
トマトの赤、マーシュの緑・・
という取り合わせがミロの絵画のようで美しい。
食べてしまうのが惜しいくらいでした。

つづいて温かい前菜。
イカとジロール茸のピリ辛ソテー。
ジロール茸は日本名「あんず茸」の黄色くて歯触りのよいきのこ。
他にももう一種類日本のきのこが入っていました。
ピーマン、ビーツの千切りと一緒にソテーしてあり、
ビーツのせいか、ピリ辛の中にも甘さがあって、
ちょっとナポリタンのような懐かしい味でした。
このソテーとマーシュが和えて出てきました。

ブイヤベースも量を少なめに用意してもらいました。
魚介は白身魚のみ。
アイオリソースとかりっとトーストしたバゲットが添えられています。

メインは一番人気の豚のローストを。
一皿で2人分とのことでしたが、
それにしてもものすごいボリュームです。
分厚くカットされたお肉がごろごろのっています。
ゆるいマッシュポテト、パプリカのソース、塩が別添えになっていましたが
塩で食べるのがいちばん美味しかった。
均一にピンク色で、表面はカリッと。
骨の回りのお肉も、骨と骨の間をしっかりこそげて、しゃぶって、
しっかり堪能しました。

デザートは
カタラーナとりんごのシブーストを。


小さな店内には続々お客さんが入ってきます。
子ども連れの方、カップル、母娘で・・などさまざま。
みんな思い思いに食事を楽しんでいます
なんだか料理上手な友人の家に招かれているかのようです。

メニューを見ると
どれもフランス~的な香り漂うものばかりですが、
肩肘張らずに楽しめる雰囲気です。


前日に
食べる量を見直そう宣言をしたものの
一日として続きませんでした・・
とほほ。