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結婚パーティーの余韻冷めやらぬK&W夫妻、
そして大学時代の先輩・子緒さんといっしょに
お気に入りの和食やさん、新富町「どうしん」へ。

一品目はおくらと葛をごま豆腐のように仕立てたもの。
わさびを添えていただきます。
おくらはたたいた状態で混ざっています。
つるっ、もちっ、まったりな舌ざわりに
おくらのぷちぷちとした食感が加わります。
見た目にも白とグリーンで涼やかです。

二品目は加賀太きゅうりにごまのソースをかけたもの。
きゅうりは火を通してあって、いわゆるきゅうりというより
冬瓜に近いような見た目と食感です。
固すぎず柔らかすぎず、スッと切れるような絶妙な食感にうっとりする。
いろどりで飾られたパプリカも効いています。
ガラスの器で一層きゅうりの透明感が引き立っています。

三品目は浅利のにこごり。
先月は確かはまぐりのにこごりでした。
ひとくちに「貝類」といっても、こんなに出汁の味が違うんだ!と
ひとり心の中でびっくりする。
今回はトマトを刻んだものが入っています。
これがまたなんとも心地よい大きさに刻まれているのです。
そういうのってやはりセンスなのでしょうか・・

四品目は珍味盛り合わせ。
自家製いかの塩辛、穴子の押し寿司、枝豆、みょうがの甘酢漬け、
焼きズッキーニもろ味噌添え、蒸し石川芋、モロヘイヤ入り出汁巻き卵、
稚鮎の南蛮漬け、新さつまいもの煮物、粟入り生麩の田楽。
特に、まろやかな自家製塩辛に一同感激。

五品目は焼き茄子に桜海老のお出汁をはったもの。
黒塗りのお椀の蓋をあけると
桜海老の甘い香りと
焼けた茄子の香ばしい香りが
ふわーっと立ち上ります。
じんわーりと体にしみこむような味です。
そしてしっかり焼いて皮をむかれた茄子は
とろりと溶けるよう。

六品目は蒸しいちじくの白みそ(?)添え。
テーブルに運ばれてきたときは
お餅か何かが丸められているのかと思いました・・
それがなんと皮をつるりと剥かれたいちじくとは!
皮をむいて蒸した丸のいちじくに、
蒸した際に出た果汁と味噌をあわせたものが添えてあります。
いちじくと味噌、新しい味の発見でした。
お皿に残った汁も意地汚く飲み干してしまいました・・

七品目はすずきの塩焼き。
毎度のことながら
とっても香ばしく焼かれた皮目と
ふっくらむっちりジューシーな身に感激・・
お好みでぽん酢につけて食べるのですが
このぽん酢がまた上品な味なのです。

八品目は帆立の飛竜頭のスープ仕立て。
透きとおった四角の冬瓜と、湯むきしてつるりと鮮やかな赤のミニトマトが一緒に浮かんでいます。
器の中に広がるミニマムアートの世界・・
ってちょっと大げさかもしれませんが・・
最後までお汁をしっかり飲み干して
思わず「ふはー!」っと
幸せのため息をついてしまうのでした。

そしてご飯はとうもろこしのごはん。
おこげの香ばしさと
とうもろこしのやさしい甘さで
いくらでも食べれそう・・
というわけでもちろんしっかりおかわりをする。
お漬物の変り種で
そうめんかぼちゃ(・・でいいんだっけ?)のお漬物が。
見た目は柔らかそうなのに、食べてみると
経験したことのない独特なぱりぱり感があって・・
美味しく楽しませていただきました。
お味噌汁も、お味噌の味より、
いりこと野菜の甘さがすごく引き立っていて
これまた細胞からじんわり~な味わいです。

デザートはあんずのシャーベット。
あんずのお菓子というと
なんとなくべたべたと甘いイメージが勝手にありましたが
こちらはあんずそのものを食べているような
すっきりとした味わいでした。

そして枝豆の羊羹とお抹茶でしめくくり。
羊羹はまさにずんだのような感じ。
かすかに残る枝豆の粒が小気味よいです。
そのうえ、金平糖までいただいてしまいました・・
かわいい瓢箪に入った、ごつごつと手作業感あふれる金平糖。
黒糖で作られていてこれまた新鮮でした。

ごちそうさまです!

そして今月から前の職場の友人・愛ちゃんが接客を担当しています。
色々お気づかいいただいて
そのうえおみやげまでいただいて・・
素敵な時間を過ごせました、ありがとうございます!

その後は子緒さん夫妻のお宅へお邪魔させてもらうことに。
こんな素敵空間、どうやって作りだすのかしら・・と
しばし興奮冷めやらぬ・・私。
美味しいコーヒーとおやつ、ごちそうさまでした!
おふたりのおもてなし精神、見習いたいものです。


幸せご夫婦2組に囲まれ、終始笑いっぱなし・・
たまに踊りあり・・(?)
そんなごきげんな夜でありました。