「8月15日」
 62回目の終戦記念日です。皆さんと同様に私も幼い頃から戦争の話は大正生まれの祖母から、学童疎開経験者の父からよく聞かされてきました。その時は戦争は遠い遠い昔の話にとらえてましたが、ある程度大人になり「戦争はついこの間の話だったんだな」と実感した時はショックでした。
 中学校の時は前線に行った経験を持つ先生から、ほぼ毎授業、戦争の惨さについてレクチャーがありました。その先生が口を酸っぱくして言っていたのが、戦争に関する、例えば武器や飛行機に関連した名をつけた商品などについての怒りでした。大勢の死をなんだと思っているのかという事でしょう。当時はピンと来ませんでしたが、戦争に関連した名前の商品等を目にすると罪悪感をおぼえるのはその先生の影響です。色々な考え方がありますが、伝えてゆく生き証人が少なくなるのは残念なことです。