「甘い追憶」
先日、昨年イタリアで制作された映画「マルチェロマストロヤンニ 甘い追憶」を観に行きました。イタリアの名優マルチェロの生涯を本人のインタビューと関係者の証言で構成されたドキュメント映画です。マルチェロを語れるほど私は彼の作品を観ていませんが、一貫して安定しているという印象を受けました。浮き沈みの激しい役者人生にもかかわらず、たくさんの女優と浮名を流しても、社会情勢が変わろうとも、彼は彼であり続け、とつとつと与えられた役柄を演じていく。あれだけ一貫した仕事ぶりなのですから実に頑固だろうと思うのですが、それが頑固職人に見えないのが「ラテンラバー」と呼ばれた彼のチャーミングさなのかな~などと考えてしまいました。
 マルチェロを語らしていただいた後に、こんな話は興ざめでしょうが。ニュースによりますと、今日行われた自民党の代議士会で、三人の代議士が首相の前で首相の続投に対する批判をしました。内容はともかく、石破元防衛庁長官はすごく粘着質なものの言い方をしますね。提案するよりも批判する口ぶりにぴったりの役柄。ガス抜きが上手い自民と言われていますが、まさか石破氏をわざとこの批判に使ったわけではないでしょう。しかし適材適所、はまり役でした。