JININ党


 赤城農水相が今日辞任したという事で、中川幹事長、青木参議院議員会長と辞任が続くニュースを連日聞いていると、まさに辞任(JININ)党。すみませんオヤジギャグでした。
 そんな更迭劇のさなか、平沢勝栄代議士にお話をうかがいました。

14:00~
美和「だいぶ(選挙で)色が黒くなりましたね」
平沢「腹が黒くなってないからいいよ(笑)」
美和「今日の永田町はワサワサしていて独特の雰囲気がありますね」
平沢「自民党大敗北のなか赤城さんの辞任だし」
美和「四人目の閣僚交代ですが、やはりこの時期というのはちょっと遅いんでしょうかね」
平沢「なぜこの時期かさっぱり分からない。辞めさせるならもっと早い時期でもいいでしょう。全く分からない(怒)」
美和「誰が決めたのでしょうか?」
平沢「もちろん安倍さんが最終判断したんでしょうけれど、国民の怒りが辞めさせた。ただ選挙前から国民は怒っているわけで、それだったら選挙前に辞めさせてもよかった、それをなんで今やるのか!
これは選挙で偉い人が応援演説で入ると、日の丸の旗とか一番前で振る人とかを沢山動員するでしょ、だから勘違いしてしまう。」
美和「ヤラセ・・・じゃなくてサクラですね」
平沢「私は丸川さんと朝の駅や夜遅くまで、人のいる所に飛び込んで国民の怒りがわかった。そうしなくてはダメ。動員された人の中で演説しても効果があるか分からない。実際の国民の皆さんの気持ちをつかめない。今回は動員された人たち以外は(演説中)立ち止まってくれなかった。」

美和「で、赤城農水相の後任を注目しましたが若林環境相の兼任という無難なとこに落ち着きましたが」
平沢「今、弾が飛んでくる時期だから火種は小さくしないという事でしょう。前向きな選択ではない」
美和「平沢さんが後任になったら、また問題発覚とか?」
平沢「いえ、だから皆自分たちの政治資金報告書、徹底的に見直してます。過去の分まで間違えがないかを会計士等にも頼んで。そういう指示も党から出てます。自分の所はお金がないから大丈夫。そして絆創膏の件も(赤城農水相の顔に貼ってあった)、その事を説明しないというのが問題。説明責任をはたしていない。それを(安倍さんが)説明しろと言わなくてはいけない。安倍さんは北朝鮮には強い姿勢をとれたのに、赤城さんやその他の人に対する姿勢が全然違う」

美和「では今回の参院選をワンフレーズで表して下さい」
平沢「自民党は反省しろ、選挙です。ただここで国民の皆さんが民主党に政権を取らせたいんだと思ったら民主党は勘違いする。今回は自民党けしからん、しかし自民党が良くなったらまた戻る人たちが大勢いる。今回は自民党のエラーで民主は勝った。もっと民主党がしっかりしてから二大政党制になるのが望ましい」
美和「今日の日経新聞緊急世論調査によると、年内に衆議院解散を望む声が44%ですね」
平沢「私は解散を早くした方が良いと思いますよ!参院選は政権選択選挙で無い。テロ特措法が10月で切れる、そして参院で法案がストップしてしまう。すると最新の国民の民意を問わなくてはならない。問えば良い。政権選択選挙をやればいい。国会運営をスムースにするため早くやるべき。このままのねじれ現象では行き詰まる」
美和「先程の世論調査での政党支持率でも、実は自民党の支持は前回と変わりがなく、民主が14%アップしましたが、どこから来た支持かというと、「言えない・分からない」人たちが民主に流れてますね」
平沢「ですから安倍さんも体制を立て直した所で解散総選挙でしょう」
美和「自民党はガス抜きの上手い政党と言われているので、一度民主に政権をとらせてまたすぐに奪還するというシナリオとかは無いんですか?」
平沢「細川政権の政治の空白の9ヶ月みたいになる。外交もダメに国内の信頼も無くなる」

美和「丸川さん当選で、保坂さんまさかの落選ですが、都連とかも揉めるんではないですか?」
平沢「揉めますね。保坂さんは自民党のアゲインストの風をもろに受けた。それに対して自民党の組織を全くあてにせず、無党派に働きかけたのが丸川さん。自民党の支持基盤も弱まっている。今回丸川さんは自民党から逃げる票を無党派から持ってきてつなぎ止めた」
美和「それにしても平沢さんと丸川さんの当選のダルマの目入れ、暗かったですね、お通夜みたいな・・・」
平沢「自民大敗ということと保坂さんの手前、選対本部長としてそうした。会場に来ていた花束を持ってきた丸川さんの友人らにも花束贈呈は遠慮してもらった。そしたら丸川さんのご友人らからお叱りをうけた」
美和「そりゃそうですよね、保坂さんとの人間関係とか、都連だとか、ご友人にとってはどうでもいいですよね(笑)」
平沢「そうなのよ!丸川さんと万歳したくてわざわざ駆けつけてきてくれたのに、複雑な心境でした」

La Curee ~獲物の分け前 佐野美和


La Curee ~獲物の分け前 佐野美和