自民歴史的大敗という文字が今日の新聞を大きく飾りました。自民党の議席37と宇野政権退陣の時よりも一つだけ議席が多かったというだけでは、安倍政権も面目を保てるわけでもなく。。。
一番驚いたのは東京選挙区。現職保坂三蔵さんまさかの落選!区議・都議からのし上っていった地道で豊富な経験を背景に、組織の力を集結した地上戦で着実に当選に向かっている状況かとみられていました。保坂氏の戦い方を見ても東京の組織や団体の集まりに勢力的に顔を出す。この顔を出して挨拶できるという状況こそ組織の力。情報的な面からもぽっと出の無所属候補者が出来る技ではなく、その下には国会議員、都議、市議がピラミッドとなり独自の組織や団体をまわらせサポートしていくという事。それが地上戦であり、自民党がオハコとしてきた戦い方の真骨頂です。
しかしこれが落選ということになると、組織や団体というものが選挙においてはもう機能しなくなったのでしょうか!?思い出して下さい、これは「小泉さん以前」の状況とそっくりですね。
自民党は90年代前半の下野から連立で政権を奪還してからも、経済破綻や不良債権問題で議席はもちろん党員も減るばかり。組織や団体はしがらみという悪である。国民はもう我慢の限界!といった極限状態に小泉内閣が誕生したわけです。小泉政権誕生後、活気づいた組織や団体、増える自民党員。「しがらみ」という言葉は「古くからのお付き合い」というニュアンスに変わりました。
そして2007年7月、保坂さんの戦い方を見ての落選という結果は「小泉以前」に時が戻ったんだよと言えば妙に納得しません?小泉イリュージョンの夢がようやく醒めたのでしょうか。
MIWA週末SHOT
選挙戦最終日は新潟に取材に行きました。