「トノバン加藤和彦さん」

 週末は芦田淳さんのファッションショーなどに行きました。
そんな週末、やはりショックなのは、ミュージシャンの加藤和彦さんの自殺でした。

 トノバン(加藤さんのミカバンド時代からの愛称。イギリスのミュージシャン、ドノヴァンとミカバンドでバカ殿の真似をよくしていたことをかけて、この愛称に)こと、加藤さんは、94年に亡くなった前妻の安井かずみさんとともに、多くの皆さんと同じく、ワタクシも強烈に憧れをもっている人でした。

 

このご夫妻とは面識はありませんでしたが、20代の頃、知り合いに連れて行かれたサディスティックミカバンド再結成の打ち上げや、六本木や飯倉、または西麻布のキャンティで、テーブルを挟み何度もおみかけしましたが、彼らに会えるだけで同じ空間にいるだけで、心が躍ったものです。
 

安井かずみさんが末期の肺がんで、最後に訪れた六本木のキャンティでの妻に対するやさしい雰囲気作りは、隣の席で食事をしていた自分にもなんとも言えない悲しさと優しさを感じさせてくれました。


 私は「理想の総理」というスポニチのインタビューで、なんと加藤和彦氏を挙げさせてもらったことがあります。

 それから十年くらい月日がたち、今はユッキー首相・・・どことなく雰囲気が加藤和彦さんににてませんかねぇ。


 新聞の「首相の1日」、スーパーマーケットに妻と買い物に行く首相は、結構新鮮。
トノバンも家庭の妻との生活のなかから、フォークやロックンロールの名作を生み出しました。
 
 そんな、やさしい反逆児を垣間見せてくれるところが、加藤さんとユッキーがワタクシ的にはダブるのですが。

 

ご冥福を祈ります。