昨日なんですけど、先日、ブログに書いた自殺未遂の女の子から電話がありました。何かと思ったら、思いがけない朗報! 主治医から呼び出され、退院許可を告げられたそうです。彼女、思わぬ展開に驚いてしまって、唖然としていて、まだ信じられない様子。だから、電話の声は非常に淡々としていて、事実だけを私に告げてくれました。


「和ちゃん。退院決まったの。」。私は、「あ、あそう? よかったねー」とこれまた、抑揚のない声で答えました。電話を切ってから、安堵感がこみ上げてきて、私もにわかに信じられなかったので、ともかく、ほっとしました。彼女の命がこうして救われる。彼女が声を上げたから、希望が、夢が、現実になったのですよ。本当によかったね。


思えば、私が手元にあった名刺の電話番号に1本の電話をしたのが、先週の金曜日。それから、そのブラックの病院を管轄する市区町村の虐待防止センターが動き出し、それに対して、主治医が、これ以上彼女を置いておくことが得策ではないと判断したため、結果、彼女を早々に追い出したくて、退院へとこぎつけたのだと推測できます。弱い立場の患者の小さな一声が、こうして大きな波を作り、行政を動かし、退院へとこぎつけた事は夢のようです。何事も諦めてはいけませんね。やってみるもんですね。小さな小石を投じることで、湖面に波は生まれるのです。


彼女は、おそらく、今月中には、行く先のめどがある程度立つでしょう。あそこよりもひどい病院はないと思われるので、内臓を治したり、精神疾患をケアしたり、常識的な医療をようやく受けることができると思います。彼女がこれからどんな人生を送るのかは分かりませんが、彼女らしい人生を送れる事は確かでしょう。神様はいますね。本当によかった。


〈ポストスクリプト〉

彼女が退院を勝ち取ったその影には、1人のとても優しい女性の献身的なサポートがあります。その女性は、彼女と同じ病院にいたのですが、やせ細った彼女に、お菓子やユニクロの服を袋いっぱいに詰めて、車で1時間以上もかけて届けに行ったり。電話で励ましたり。そんなことを続けていました。

私にはとてもそんなことはできないから、話を聞いて感動しました。