一つ一つ街の明かりが消えていくように

ひとつひとつこの空から星は消える


光を失った月夜に

櫂をなくした小舟は彷徨う


あの日光さえ届かない暗闇の中で

その音と出会い、罠に堕ちた


ささやかだけれど幸せは続き

最期まで騙されるつもりだった


一つ一つ街の明かりが消えていくように

ひとつひとつこの空から星は消える


欠片を失った掌は

居場所を失った誰かによく似ている


傷付く事に慣れたはずもなく

無感情な振りをして、傷を深めているだけ


一つ一つ命が消えるように

ひとつひとつ君の想い出が消えるなら

楽になれるのに



望まれた嘘は 甘い香り

闇が蠢く世界の中で 君に出会った

だけど、光を失った日

全部見失った気がした


闇が蠢く世界は、私を飲み込むためにあるのだと

本能が悟り

そこから逃げ出すしか術がなかった


彷徨い歩き 砂漠を抜け

振り返った視界には 蒼い海と白い月


ねぇ、会いたいよ、って声にならない声で呟いた

頬を伝う涙が君の記憶を呼び起こす


この手ができること

君のためにできること

与えられるものは何だろう


正しい愛し方が分かったら、もう一度戻れると

そう言い聞かせたけれど

歪みすぎてもう戻れないよ



何気ない空は

何も知らないようで

たくさんのものを持って行った


記憶の中のその人は

熱くて優しくて

多くに愛され、望まれていた


たくさんのことを身を削りながら表し

それでいて嵐のような勢いを持っていた


遠くで見送る事しかできないけど

何処かにいてるようで

満月の夜、思わず振り返る

夜風が吹き抜けて

思い過ごしなんだと知る


祈るように祈るように

言葉を紡ぐ




選ぶこと

日々に溢れているけれど


本当に大事な事は選べない


生も死も


順番もタイミングも


何一つ



生まれてきた理由

それは一つ


見つけたあと

何をしようか?

あとは自分で色を付けていく


観てみたいものを観て

会いたい人に会って

そうやって価値を付けていく


だから、もう後悔しないように


そう誓う


一つの命が教えてくれたこと


尊い尊い 


好きな歌





例えば、私の人生が誰かの夢だとしたら、

どうなるんだろう?

夢の主が目覚めれば、そこで終ってしまう。

もっと奔放に生きるべきなんだろうか?


夢の主はどう思うだろう

長い夢だったと思うだろうか?


ただ夢の主人公である私は

夢の主が幸せである事を願う

愛する人に囲まれて

温かな部屋で眠りについている

そんな人の夢ならば

私はきっと報われる

星が瞬き ひび割れる空

赤い糸絡ませて

時は来たりと天が囁く


地上からの願いなど聞き入れる暇もなく

たった一つの願いすら届く隙が無い


会いたいと願うこと

報われたいと願うこと

全ては罪


叶わないのなら

赤い糸、首に巻きつけ

締め上げて

果てるなら

それが最期の願い




羨望 嫉妬 疑心

灰色の雨はあたしを汚す

煽らないで

塞いだ耳に闇の音

目眩がする

詰まるところ 狂おしい程 愛してる

計れないものと知っていても

他人より深く 重い 愛情

いつか私を潰してしまうだろう


ぼんやりとした暗闇を歩くと
ぼんやりとした不安が付きまとう


きっともうあの日には帰れなくて
過去に戻ってやり直したとしても
きっと同じ未来に辿り着く


運命なんて儚くて
もう会えないんだと確信する

それでも、いくら何を差し引いても
まだ好きだなんて思う自分にうんざりする

可哀想な奴だって、笑っていいよ

もう無理かな

長くないから

赤い花を見る前に

行き急ぐ小鳥達


会いたいけど

それも叶わぬ夢に終りそう

伝えられなかったことがたくさんあった

分かって、なんて言えなかった


白くなっていく視界は

あの日見た雪のようで

次に目を閉じれば

きっと永い眠りの中


朝が嫌いだった

だから、とびきり甘い夢の中で

ずっと居れればいい

意識が揺らぐ度、思い浮かべるから

気が遠くなるほど、力を込めて

全部最後にしてほしい


音の中 

画面の中 

文字の中 

夢の中


ずっと影を追ってるんだ

掴めないその影を


寂しいとき

苦しいとき

嬉しいとき

悲しいとき


影が過ぎるんだ

愛しいその影が


たとえ手に入らなくても

きっと今夜も