剣山2007その5 | さのdeスキー倶楽部

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子供たちと回った全国各地のスキー場とホテルの情報。
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 外は雨が降り続き、気温も下がって風邪を引きそうな状態だったが、ロッジに戻って温まり結果を待つ。今回が最後のチャンスとあって時間が近づく度に緊張が増す。検定終了1時間ほどして閉会式が始まった。検定員の講評の後、結果発表。3級から順に合格者名が読み上げられていった。


 そしていよいよ2級の発表。緊張感がぐっと増す。「合格者は・・・ゼッケン80番、sanodesuさん」筆者の名前が読み上げられた。その瞬間、これまでの四回の検定で肩を落とした事や前週大山で受けた仕打ち 、今シーズンでの合格を目指してジムでランニングに精を出した事などが頭に浮かび、胸がいっぱいになった。感動に続いて沸き上がる喜び。会場に誰もいなければ歌でも歌いながら辺りをかけずり回りたい気分だったが、気持ちを抑えた。しかし、それでも感情がすぐ表情に出る筆者。他の保護者の方から「ものすごく嬉しそうな顔をしている」と指摘された。


 その時、筆者の携帯電話が鳴った。妻からだった。「ところで、検定の結果はどうだった?」心配していると言うよりも面白半分のような声。・・・「合格した。」と言ってしまうと面白くないので、「帰ってから言う」とわざと不機嫌そうな声で答えた。


 会場でしばらく余韻に浸った後、家への帰路につく。どうやってこの喜びを家族に伝えようかと考えながら、車を走らせた。家には直行せず、途中温泉にたち寄り体の疲れを取りつつ作戦を練る。折角のお祝いの場に何もなければ寂しいので、ケーキ屋に寄ってショートケーキを四個買った。そして、家に戻り、玄関のドアを開けながら思いっきり機嫌の悪そうな声で「ただいま・・・」とつぶやく。本当はすぐにでも合格のバッジを見せびらかせたかったのだが、家族のいる居間へすぐには寄らず、黙々と自分の部屋で道具の後かたづけをした。
 30分ほどして夕食を食べている家族の所へ向かった。食堂のテーブルでは長女がニヤニヤしている。「パパ検定どうだったん?」と意地悪そうな声で聞いてきた。



と叫びたい気持ちを抑えながら、「言わんでもわかっとるだろう。」と眉間に皺を寄せて長女をにらんだ。「またダメだったん?」と長女が言うと、わかっているくせに長男が「パパまたあかんかったん?」と口を揃えて聞いてきた。普段勉強で怒られてばかりいる子どもたちが力を合わせて父に屈辱感を与えようとしている。「そんな事言われん。」と言いながら目尻が下がって面白くて仕方がない妻。


 よっしゃー!これで思い通りのシチュエーションになった。・・・時は来た!
ポンと合格バッジを食卓の上に投げ捨てた。


一瞬時間が止まった。


 「・・・受かったん?」一番派手な反応をしたのは長女。筆者が大きくうなずくと、小さな目を二倍に見開いて「パパ受かっとるわ。」と大きな声を上げた。妻は平静を装いながら「やっと受かったんやね。」と笑顔をこちらに向けたが、そのコメカミがピクピク震えているのを確認した時、筆者は心の中で「勝った」と叫んだ。

「あーあ。もうこれでパパを馬鹿にできん。」 と悔しがる長女。 「やっと『真っ白』からおさらばできるな。」ひとしきり会話が弾んだ後、しばらく無言で様子を見ていた長男がニヤニヤしながら近づいてきた。何かお祝いの声をかけてくれるのかとじっと顔を見ていたら、筆者の横を通り過ぎ、机の上の合格バッジを手に取った。そしてゴミ箱へポイ。


「なにしよんじゃコラー!」

筆者一家の戦いはまだまだ終わりそうにない。



   

↑一番驚いたのは長女だった。      ↑文句を言いながらもケーキだけはしっかりと食べる長男と妻。



 

↑二級の合格証とバッジ            ↑苦節1年・・・。遂に合格!