【国際】 "政府債務はギリシャの5・6倍(約204兆円)" 経済規模ユーロ圏3位のイタリア破綻に現実味 衝撃度、格段の差
 
1 :有明省吾 ◆BAKA1DJoEI @有明省吾ρ ★:2011/11/05(土) 21:35:41.18 ID:???0 ?PLT(12066)
 
【カンヌ(フランス南部)=木村正人】主要20カ国・地域(G20)首脳会議が
債務危機の拡大を食い止める欧州金融安定化基金(EFSF)への資金積み増しを見送ったことで、単一通貨ユーロ圏3位の経済規模を誇るイタリアの財政破綻 (はたん)が現実味を帯びてきた。ベルルスコーニ伊首相は国際通貨基金(IMF)の監視を受け入れたが、側近からも反乱の火の手が上がり、政権は瀕死(ひ んし)の状態だ。
 
ギリシャのパパンドレウ首相に次いでカンヌでメディアの注目を集めたのがベルルスコーニ首相だ。2人とも政権基盤が脆弱(ぜいじゃく)で、財政再 建を進める財務相と反目、簡単に約束をほごにするユーロ圏の問題児だ。 しかし、大きな違いはイタリアの政府債務は約1・9兆ユーロ(約204兆円)、ギリシャの5・6倍もあるということだ。
 
4日、メルケル独首相が記者会見で「G20のどの国も基金再拡充に協力するとは約束しなかった」と落胆の色を浮かべたとたん、イタリア10年国債の金利は 6・4%を突破した。アイルランドやポルトガルが欧州連合(EU)やIMFに助けを求めたのと同水準だ。(>>2-3へ続く)
 
産経新聞 2011.11.5 21:09
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/111105/erp11110521120011-n1.htm  
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/111105/erp11110521120011-n2.htm  
 
2 :有明省吾ρ ★:2011/11/05(土) 21:35:52.97 ID:???0 ?PLT(12066)
>>1(の続き)
 
それでもベルルスコーニ首相は記者団に「(金利上昇は)市場の気まぐれだ」と言ってのけた。英紙フィナンシャル・タイムズによると、IMFは500億ユーロの緊急融資をイタリアに打診したが、同首相はこれを拒否し、代わりにIMFの監視を受け入れたという。
 
EUの前身である欧州経済共同体(EEC)とユーロ発足時からのメンバーだけに、イタリアの危機が世界に与えるインパクトはギリシャの比ではない。
 
ただ、家計貯蓄率は日本より高いため、政府債務残高を国内総生産(GDP)の120%近くまで積み上げてもイタリア国債は安全とみなされ、10年国債の金利は昨年秋には3・8%弱と落ち着いていた。
 
しかし、同首相の買春スキャンダルが相次ぎ、市場は同首相が緊縮策を実行するつもりなのか疑い始めた。高齢化、既得権益の横行など問題を抱えるイタリアの経済成長率は過去15年間で年平均0・75%。
 
与党内から反乱ののろしが上がり、同首相の政治生命は風前のともしびだ。2013年までの財政均衡、年金支給年齢の引き上げ 国有資産の売却などの国際公約がIMFの監視で実行されたとしても市場の疑念を払拭するのは難しい。(引用終了)
 
産経新聞 2011.11.5 21:09
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/111105/erp11110521120011-n1.htm  
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/111105/erp11110521120011-n2.htm  
 
 
 
●キプロスの格下げとユーロ問題
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/  
 
ムーディーズは4日、キプロスの長期国債格付けを「Baa1」から投資適格としては最低の「Baa3」に2段階引き下げていますが、更に格下げ方向となっています。
*あと1段階下がれば、投機的水準になります。
 
キプロスはそれほど大きな国ではなく、ユーロ圏が救済出来ない負債ではありませんが、今やユーロ圏はバラバラに動き始めており、更には例え1兆円でも救済に回すお金がない、となってきているのです。
 
今、ドイツ・フランスのお尻に火がつき始めており、安定化基金に資金拠出も事実上の負債の拡大につながり、
これは格下げ要因になるために、安易に資金拠出が出来ない状態になっているのです。
 
例えば、フランスでは、今は負債はGDP比で80%程ですが、金融機関への資金投入及び基金への拠出が最大で40兆円となれば、このGDP比率が 120%に達する事もあり得、これはイタリアを超える負債比率となり、今、イタリア10年物国債が額面の90%割れの状態にまで売られていますが、この二 の舞になりかねないのです。
 
これはフランス国債を保有します金融機関・国に膨大な含み損をもたらし、まさに負の連鎖に陥ることになります。
 
ユーロ問題は今や破たんがいつか、という次元になってきており、これがいつ日本の財政破たんに直結するか、極めて微妙な状態になりつつあります。
 
 
 
●イタリアのIMF管理下入り
イタリアは事実上IMFの管理下に入り、公務員削減、増税等の財政赤字削減策に向かいますが、このIMF管理下入りで事態は改善しません。
 
なぜなら、国民がそのような緊縮策に従う筈がないからです。
 
ギリシャもそうですが、どのような緊縮策をまとめましても、国民が反発すればそれは絵に描いた餅に過ぎません。
 
イタリアの政治情勢はベルルスコーニ首相の辞任も噂されるようになっており、内閣が崩壊することもありえ、そうなればIMFは何もできない事態に陥ります。
 
 
また【ヨーロッパ金融安定基金】拡充策で大混乱を来しており、いまだに内容がまとまっておらず、このままいけば拡充策は合意したものの内容は何もないという状態になり、ECB、安定基金、IMFがバラバラに動き出すこともありえます。
 
いよいよユーロ崩壊へ明確な動きが表面化するかも知れません。
 
 
 
●ドイツ コメルツ銀行の資産圧縮
ドイツのコメルツ銀行は総額で3兆円を超える資産圧縮を行うと報じられていますが、金融市場で全くというほど資金調達ができない状態に追い込まれており、このままいけば今月末までに重大な問題に発展すると見られています。
 
 
今資金調達出来ていないヨーロッパの巨大金融機関が多く、ギリシャ問題など今や些細な事態と言えます。
 
 
ヨーロッパ中でコメルツ銀行他、猛烈な資金回収が行われていますが、この資金回収がブラジルにも飛び火し始めており、日本人が投信等を通じて保有します7兆円以上のブラジル資産は今や暴落寸前になっており、今後とんでもない事態に発展する筈です。
 
世界中が金融収縮を前に大混乱する日が近いと言えます。
 
 
 

G20はやはり何も決められんな。
 
まあ欧州自身がまともな対処法を決めきれていないのに、他の地域の国々は金は出せんわな。
 
そもそもだ、欧州のドイツを除くほぼ全ての国がユーロバブル崩壊によって不動産に多額の含み損を抱えている。
 
ドイツでは不動産バブルはほとんど起きなかったようだが、その代わりに自国でバブルが発生しなかった分、ドイツの金融機関はバブル発生国の不動産や国債等を大量に購入していて、間接的にバブルの被害を被っている。
 
と言う訳で結局のところは欧州のほぼ全ての国がバブル崩壊の被害を受けており、不動産や国債等の多額の含み損を抱えている。
 
現状は表面化させていないだけで実態は相当に酷いものだろう。日本のバブル崩壊後3年目を思い返せば良いだけだ。
 
で、自国でそれほどに酷い有様になっているのに、他国を助けなければならないという馬鹿げた状態、それが今の欧州の現状だ。
 
これ以上急速な悪化を防ぐためには各国ともに資金を出しあって支えねばならないのだが、その拠出は借金で行われる。どの国も金はないからな(笑)
 
今は見せ金であるが、ギリシャのように必ずや顕在化するため、実際に金を出せねばならない事態に陥る。なので拠出金が増えれば増えるほどその国の借金は増えることになる。
 
欧州の安定化基金は100兆円以上の規模になるようだが、独仏が大半を負担することになるだろうから数十兆円規模になる。
その規模の借金が積みあげられればフランスもGDP比でイタリアなどと変わらないようになってしまう。
 
フランスの国債の引き下げ話が出てきたのも、今後フランスの財政が一気に悪化していく可能性があることを見越してのことだろう。
 
イタリアだけでも致命的なのに、フランスまでも引き下げ対象に入りつつあるのはマジで洒落にならない。
 
イタリア国債だけでもドイツとフランスの金融機関は合わせて10兆円以上保有しているそうだ。
これにスペイン国債も加え、さらに各国の不動産関連への投資も合わせれば、ドイツ、フランスの金融機関が抱える極めて危険な資産はどれほどになるのか。
 
100兆円の見せ金基金もあっさりと使い込まれることになるだろうね。
 
 
それにしてもイタリアの金利・・・余裕がもう全く存在しない位置まで追い込まれてるな・・・
ほんと想定外のところから大手の金融機関が倒れたりしたら、突発的に7%のラインを突破しちゃうぞ。
 
一度心理的なラインを超えてしまうと、もう止められなくなるからな。怖い怖い。