【経済】 "不良債権処理に約9兆3330億円" 欧州金融大手デクシアが一部国有化、仏・ベルギーなど救済
 
1 :有明省吾 ◆BAKA1DJoEI @有明省吾ρ ★:2011/10/10(月) 20:15:13.87 ID:???0 ?PLT(12066)
 
【ブリュッセル時事】経営難に陥ったフランス・ベルギー系金融大手デクシアは9日から10日にかけての取締役会で、 主要株主の両国政府などがまとめた救済案を受け入れた。
最大900億ユーロ(約9兆3330億円)の政府保証を得て不良債権処理を図るほか、
グループ傘下のベルギーの銀行は同国政府に40億ユーロ(約4150億円)で売却、国有化される。
 
ギリシャ発のユーロ圏債務危機に伴う欧州金融機関の大掛かりな救済は初めて。
欧州連合(EU)は、デクシアの破綻が欧州金融システムの連鎖危機につながらないよう、各国大手行の財務状況を再点検し、 必要があれば資本増強を図る。(2011/10/10-19:39)
 
時事ドットコム
 http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2011101000271  
 
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【経済】 "ギリシャ危機後、欧州の主要金融機関の経営破綻は初めて" 欧州金融大手デクシア経営破綻へ★3
 http://raicho.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1318222851/  
 
 
 
 
○デクシアの経営破綻と本当の危機
 
http://blog.livedoor.jp/nevada_report-investment/  
 
小さな小さな金融機関であるデクシアが経営破綻しましたが、この破綻処理にサルコジ大統領とメルケル首相が加わるという極めて異例の事態となっています。
 
すなわち、それだけ事態は深刻だと言うことが言えるのです。
 
なぜなら、このデクシアの破綻がリーマンショックの引き金を引いたスミスバーニーの破綻を連想させるからです。
 
今、世界中の国際金融筋で噂されているヨーロッパの巨大金融機関の破綻がありますが、ここが破綻すればリーマンショックを超える破綻となり、ヨーロッパどころか、世界中の金融機関と取引がされており、影響は世界中におよびます。
 
FRBはアメリカ支店の口座残高を24時間体制で監視していると言われており、まさに臨戦態勢を取っていますが、メルトダウンが進み、お金が消滅していっている今の世界では打つ手はありません。
 
次々とヨーロッパ・アジアの金融機関が破綻していくことになりますが、対処療法しか出来ず、破綻の連鎖を止めることが出来ず、危機は深まっていきます。
 
第一段の危機がデクシアの破綻となるのか、それとも月末までにより大きな金融機関が破綻し、それが第一段の破綻となるのかは今は言えませんが、とにかく、危機(メルトダウン)は始まっており、残された時間はそれほど多くはありません。
 
 
 
○日本・アメリカ併せて2000兆円の損失
 
日経新聞はアメリカ・日本を併せて2000兆円を超える不動産評価損が出ていると報じています。
 
日本 : 1300兆円(バブル崩壊後20年間)
 
アメリカ : 720兆円
 
合計 2020兆円
 
これに株式下落、商品下落分として世界中で1000兆円近い損失が出ていると見られており、ヨーロッパ等での不動産価格下落を勘案すれば、世界中 で軽く3500兆円を超えるとてつもない損失が出ていると言えますが、このような大きな『穴』を埋める手段を我々は持っていません。
 
 
G20を中心にリーマンショック後に世界中で膨大なお金を金融市場に投入しましたが、とてつもない損失の前に何の効果もない状態が続いてきたのです。
 
 
今や世界中の金融市場は溶け出す金融市場を前になすすべもない状態に陥ってきています。
 
 
 
 
○デクシア救済でソブリン債危機封じ込めに暗雲
 
2011年 10月 5日 19:00 JST
 
 http://jp.wsj.com/World/Europe/node_319523  
 
 
 
 深刻化するソブリン債危機の封じ込めに躍起になるユーロ圏各国政府にとって4日、大きな打撃となる事態が発生した。欧州最大の銀行の1つ、デク シアが同行のギリシャとイタリア債務に対する高いエクスポージャー(投融資残高)への懸念から、政府支援による分割の危機に追い込まれた。
 
 
4日、デクシアについて記者会見で話すベルギーのレインデルス財務相(左)とルテルム首相
 
 デクシアは欧州において資産規模でトップ20にランクされるフランス・ベルギー系の大手金融機関。銀行幹部と政府当局は、デクシア分割に向けた抜本的計画の検討に入った。
 
 さらに米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは4日、イタリア国債の格付けを「A2」にまで3段階引き下げるとともに、近くさら なる引き下げに踏み切る可能性を示唆した。イタリア政府は声明で、ムーディーズの判断は想定内だとし、2013年までに予算均衡化を達成するとの公約を繰 り返した。
 
 4日の事態は、欧州のソブリン債危機と銀行危機がいかに互いに絡み合い、連動しているかを物語っている。
 
 昨年この混乱が勃発するきっかけとなったのがギリシャの財政問題だ。そのギリシャ政府の債務完済を不安視する声が高まるなか、欧州の他の経済的 にぜい弱な国も、いずれデフォルト(債務不履行)に陥るのではないかとの懸念が持ち上がった。それがさらに大量のソブリン債務を抱える欧州の多くの銀行へ の懸念にまで発展していった。
 
 だが、デクシアのケースが示すとおり、銀行は往々にして、ただでさえ公的債務に苦しむ政府に対して資金支援を求めることで問題から逃れている。
 
 こうした悪循環は欧州の金融システムに対する信認を損い、米国をはじめ世界中でもたついている景気回復を一層危うくする。
 
 危機拡大への警戒感から世界の株式市場では4日、軒並み売りが先行した。米株式市場は日中はおおむねマイナス圏に沈んでいたが、欧州連合(EU)財務相らが欧州金融市場の安定化に向けて一段の措置を取る可能性が報じられたことを受け、取引終盤で相場は一転、急上昇した。
 
 ルクセンブルクで行われたEU財務相会合は4日、2日間の日程を終え、閉幕した。会合では、ギリシャの財政悪化とギリシャ債務保有者に7月に同 意されたよりも多額の損失受け入れを強いる可能性について協議された。7月のEU財務相会合での決定が金融市場の沈静化に結び付かなかったためだ。
 
 このほか、ギリシャ債務保有者の損失が拡大し、金融市場に新たな深刻な脅威がもたらされた場合に備えて、他の財政的にぜい弱な国や銀行を支援するための救済基金の追加設置も検討されている。
 
 デクシアは、他の欧州大手行と比較して銀行間金融市場への依存度が高い。そのため、財政不安国の債務保有銀行に対する懸念の高まりに動揺した投資家が、欧州の銀行への融資取りやめに動いた場合、その影響を真っ先に受ける。
 
 欧州の銀行株は4日の市場で最も低調な銘柄の1つとなった。大半の大手行の株価は少なくとも数ポイント下がった。デクシアの株価は、3日の前営業日比10%安に続いて、同22.5%安の1.01ユーロで引けた。
 
 ベルギーとフランスの両国は現在までのところ、ソブリン債問題にそれほど深く巻き込まれてはいない。両国政府は4日、デクシアの危機対処にあたって、その資金繰りを支援することを明らかにした。これを受けて、両国の国債金利は4日、上昇した。
グラフ
 
デクシアの株価推移(単位:ユーロ)
 
 デクシアのトラブルは米国にまで波及している。デクシアは、ニューヨークやワシントン州エバレットなどの都市が公共事業費の調達に使用している地方債について、100億~150億ドル(約7700億~1兆1500億円)のバックストップを提供している。
 
 デクシアの今回の問題が原因で、それら地方債の利率は一部で上昇している。デクシアの保証付きの債券を発行している都市が、さらに高い利率の支払いを余儀なくされるか、あるいは新たなバックストップを別の銀行から得られるかは不明だ。
 
 欧州の2年近くにわたる金融危機の犠牲になっている銀行はデクシアだけではない。
 
 アイルランドでは、不動産融資バブルがはじけて一部大手行が資金難に陥り、巨額の損失を肩代わりすることになったアイルランド政府は昨年、国際的な救済支援の受け入れを余儀なくされた。
 
 スペインでは、10数の地方貯蓄銀行が不動産市場の悪化で資本不足に陥り、国有化や公的資本の注入、再編に追い込まれた。
 
 その財政の悪化がユーロ圏危機のそもそもの引き金となったギリシャでは、地方銀行は生命維持装置で生き延びている状態で、日々の業務に必要な資金を欧州中央銀行(ECB)などからの融資に大きく依存している。
 
 デクシアがこれらの銀行と違うのは、ユーロ圏ソブリン債危機の中心国を本拠にしているわけではないことだ。
 
 ベルギー政府閣僚は、4日のデクシアに関する協議のあと、同行の債券とその他非中核資産の受け皿となる「バッドバンク」の創設を支援する意向を 明らかにした。ベルギーのルテルム首相の報道官は、デクシア傘下のベルギーのリテール銀行の資本を増強し、預金者を保護すると述べた。
 
 さらにバッドバンクの資産や債務に政府保証を与えるかどうかを含め、計画の詳細は「今後の話し合いの中で決定していく」とした。
 
 事情に詳しい関係筋によると、デクシアの分割案では最低1250億ユーロの資産をバットバンクに分離することが提案されており、それら資産にはベルギーとフランス政府が保証を与えることになるとみられる。
 
 バッドバンクは、950億ユーロ相当の債券資産や約300億ユーロの非戦略的融資資産、イタリアとスペインの地方自治体向け融資事業で構成され ることになり、バッドバンクの最終的な資産総額は2000億ユーロを超える可能性がある。さらにユーロ圏の財政不安国の債券210億ユーロも加えられる。
 
 このほかデクシアの資産運用部門や急成長中のトルコのリテール銀行、デニズバンクも売却される見通しだ。また事情に詳しい関係筋によると、パリ を本拠とする公共融資部門、デクシア・ミュニシパル・エージェンシーは、フランスの貯蓄銀行、預金供託金庫(CDC)と郵便貯金銀行に売却される予定。ベ ルギーのリテール銀行部門は単独事業として存続する可能性がある。
 
 協議の内容に詳しい関係筋は、「抜本的な解決策になる。そうでなければ金融市場が納得しない」と述べた。
 
 デクシアはかつて10年にわたって不安定な銀行間資金を活用し、世界中の政府や地方自治体に過剰に融資を行っており、過去3年はその後始末に追 われていた。リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけとする金融市場の機能停止によって、同行のビジネスモデルの深刻な欠陥が露呈することになった。
 
 エスピリト・サント・インベストメント・バンクのロンドン在勤アナリスト、アンドリュー・リム氏によると、デクシアの銀行間資金の半分以上が来年返済期限を迎えるが、借り換えをしやすくするための流動資産は手元にごくわずかしかない。
 
 
 
 
○デクシア(Dexia)おそろシア?
 
http://plaza.rakuten.co.jp/100hajime/diary/201110090000/  
 
[ 経済状況について ]
 ここ数日、「デクシア(Dexia)」という欧州金融機関の名前を頻繁に聞くようになりました。
 
 デクシアはベルギー・フランスを拠点とする大手金融機関であり、地方公共団体向けの融資を中核とする商業銀行であるそうです。以下のニュースから分かるように、ギリシャやイタリアといった南欧諸国の国債保有が多く、ソブリン危機により経営危機に陥っているようです。
 
 
欧州金融大手デクシア、政府支援下で経営再建へ
 
【ルクセンブルク=永田毅】フランス・ベルギー系金融大手デクシアは4日、政府の支援下で経営再建を図ると発表した。
 
 仏、ベルギー金融当局に支援を要請済みで、両国政府も同日発表した声明で「預金者、債権者保護のため、中央銀行と協力してあらゆる手段を講じ る」と資金繰りも支援する方針も表明した。欧州メディアによると、デクシアはギリシャ、イタリアなどの国債を209億ユーロ(約2兆1000億円)保有 し、資本不足に陥る懸念が指摘され株価が急落していた。
 
 具体的には、官民共同で創設した受け皿が、デクシアが保有する不良債権を買い取るほか、仏、ベルギーで展開している事業を一元化することで合理 化を図ることなどが検討されているとみられる。デクシアは2008年秋のリーマン・ショック後に経営危機に陥り、公的資金注入を受け経営再建を進めていた が、ギリシャ危機の影響などで財務体質悪化が懸念されていた。
 
(2011年10月5日01時09分 読売新聞)
 
 
 恥ずかしながら、ニュースで名前を見かけるまで存在すら知らない金融機関でした。
 そんなわけで、この機会にちょっと調べてみようかと思い、デクシアのアニュアルレポートから財務に関係する部分を斜め読みしてみました。
 
 とはいっても、ただでさえ難解な商業銀行の財務を読み解けるほどの知識も語学力もありませんので、あくまで上っ面だけですけど。
 
 
デクシアの資産規模.png
 
ポイント1:資産規模について
 
 同社の2010年末時点の連結貸借対照表を見ると、その総資産はおよそ5,600億ユーロ(約58兆円)と巨額です。
 この金額をベルギー・フランス両国の名目GDPと比較すると、ベルギーの名目GDP(2010年)に対し165.50%、フランスの名目GDP(2010年)に対し29.34%となっており、両国のGDPを合計した金額に対しては、およそ25%となっています。
 
 これは、日本に置き換えるとメガバンの一角である三井住友フィナンシャルグループの総資産/名目GDPの比率(28%)とほぼ同じ水準となっています。
 
 
デクシアの調達構造.png
 
 
ポイント2:レバレッジについて
 
 同時に、デクシアはかなり負債に依存した調達構造を持っています。総資産に対する純資産の比率(純資産÷総資産)は1.89%しかありません。
 引用した記事によると、南欧諸国のソブリンを200億ユーロほど保有しているわけですが、同社の純資産額は107億ユーロ。リスクに対する資本の金額の不足を感じられます。
 デクシアの本業は地方公共団体向けの融資であり、国債のほかに地方債や貸付などでさらに多くの南欧向け融資を抱えていることが予想されることも付け加えます。
 
ポイント3:負債の構造について
 
 一般的に商業銀行は、個人等から預金を受け入れ、それを運用するというビジネスを行っています。三井住友FGを見ると、負債のうち7割前後が預金という形態をとっています。
 しかしデクシアの場合は、預金よりも他行からの資金調達や社債による資金調達の占める割合が大きくなっています。従って、銀行間取引における上乗せ金利幅が大きくなっている現在、かなり不利な資金調達を強いられていることが予想されます。
 
 
 以上をまとめると、デクシアは資本が薄く、資金調達を資本市場に頼っており、ベルギー・仏両国のGDPに対する資産規模は、日本に置き換えると三井住友FGレベルの大手金融機関であることが分かりました。
 こう考えると、改めて深刻であることを実感します。
 
 今後の世界経済の行方を見るうえでも、わが国でソブリン危機が起きた際のことを予測する意味でも、欧州の金融機関の状況に関心を持っていきたいと思います。
 
 
 
 

フランス・ベルギー系の大手銀行であるデクシアが死亡。
 
両国政府の元で不良債権の切り離しと再建に臨むこととなったようだ。
 
これは欧州にとってのリーマン・ショックになり得るほどに危険な事態だ。
 
デクシアは全体から見ればそこまで大手と言うほどではない。
他の欧米の巨大銀行に比べればであるが。
 
規模はおよそ60兆円ほど。
日本のメガバンクの半分かそれ以下。
 
でも不良債権の額は凄い。9兆円。
デクシア破綻をキッカケにさらに欧州諸国の国債などは価格が急落するだろうから、含み損失はさらに拡大が予想される。ついでに不動産バブル、ユーロバブルによる損失もまだまだこれから増える。
どこまで増えることやら。
 
9兆円の不良債権って懐かしい響きだなあと。
かつてUFJ銀行が飲み込まれる時に、確か金融庁検査で不良債権を指摘されまくって増えた結果の数値が9兆円。
 
これによりUFJは力尽き、竹中の望んだ通りの3大メガバンク制へ移行させられた。
 
あの当時の日本はその不良債権を処理できるだけの余力があった。
 
今回のフランス・ベルギーはどうなのだろうか。
 
両国のGDPの合計規模と比較するとデクシアの規模はおよそ25%程度だそうだ。
日本の銀行で置き換えると三井住友銀行クラスが破綻したような感じか。
 
結構ヤベエなwww
 
もし日本で三大メガバンクの一角が破綻したら、マジで血の雨が降るわwww
 
 
でもこれでも欧州でトップ20、つまりは全然トップじゃない。
 
全然小物。でもこれだけの規模があって、その不良債権規模が9兆円なわけだ。
上に控える大物たちが今後どれだけの不良債権を計上して来るのか。
 
 
あと、もっと怖いのはこの銀行は商業銀行でリーマンほどメチャクチャなことはやってなかったと言うこと。それでもここまでの事態になったのはやはりバブル崩壊によるダメージ、特に欧州諸国の財政問題だろう。
 
欧州各国の国債を大量に保有していてその損失懸念で止めを刺された。
 
フランスやベルギーといった本国はそこまでやられてないけれど、保有している他国の国債でやられてしまう。
 
ギリシャだけでもかなりのダメージだが、イタリアやスペインの国債がやられると欧州の金融機関は軒並み死亡する。
 
60兆円規模のデクシアだけでも、最終的には不良債権の切り離しで12兆円以上掛かると言う。
 
 
 
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○英国誌「The Banker」 銀行総資産 世界ランキング表TOP25 (2009) 図あり【「The Banker」】
http://www.asyura2.com/09/hasan66/msg/653.html  
 
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この図を見るとゾッとする。
この図の一番下を見てもらうとそこにはデクシアの名がある。
 
60兆円ほどの規模で一番下にある。
 
上にはずらっと化物どもが控えている。
トップクラスは200兆円以上、300兆円とかそんなだ。
 
一行だけでデクシアの5倍だ。
 
トップクラスになるとドイツやイギリス、フランスのGDPに匹敵、あるいは超えるほどの規模だ。
 
で、多くの銀行にリーマン・ショック時に公的資金が注入されたり、公的管理下に置いたりと言う対応がなされている。
無傷で、完全に自立しているところの方が少ないぐらいだ。
 
いやあ~~マジで怖い。
 
第2次金融危機は2億%発生し、その後の世界はマジで転換点を迎えるだろうともう5年ぐらい前から言ってるけど、ほんとに洒落にならんな。
 
デクシア程度で10兆円超えるとか。
 
数百兆、数千兆の穴が開いてるなこれは・・・もう埋めるのはムリだろう。