http://www.1book.co.jp/002792.html
『電子コミックビジネス調査報告書 2008(インプレスR&D刊)』によると、電子コミックの市場規模は以下のようになっています。
【PC向け電子コミック】 【ケータイ向け電子コミック】 【合計】
2004年 9億円 7億円 16億円
2005年 11億円 23億円 34億円
2006年 24億円 82億円 106億円
2007年 26億円 229億円 255億円
※『電子コミックビジネス調査報告書 2008(インプレスR&D刊)』の詳細はこちら
※インプレスR&Dのサイトにリンクします。
ケータイコミックの市場概況
・1話あたりの価格(ストーリーもの):30円~50円(モノクロ)/100円(カラー)
・配信タイトル:15,985タイトル(NTTソレマーレ「コミックi」)
・ヘビーユーザー:20代前半女性
・売れ筋:ボーイズラブ、ティーズラブ、映像化作品など
ケータイコミックの表示方法は2つ
・コマビューとスクロールビュー
電子書籍・電子コミックの市場予測
「コミック配信ビジネスと対応末端動向(シード・プランニング)」によると、2012年には電子書籍全体の市場は930億円と予測。そのうち、 710億円、74%はコミック配信で占められる。雑誌などを含めたコミックの市場が約5000億円規模。14%をコミック配信が占めることに。
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●2009年ケータイコミック最前線のトレンドは「脱エロマガジン」で「アジア進出」
株式会社ビービーエムエフCEO 谷口裕之氏
http://www.daimokuroku.com/?index=intsai&date=20090618
――昨年度あたりから、雑誌・単行本と言った紙のまんがの売上減少分とケータイコミックの売上増加分が拮抗するようになってきました。今年度もその傾向は続いていますか?
谷口 今年度のケータイコミックの市場規模は、我々の試算で400億円くらい。去年がおよそ230億ですから170億円増になります。ただ、紙のまんがのお客さんがケータイに移行したと考えるのは間違いだと思います。むしろ、これまでまんがを読まなかった人たちが、ケータイコミックの登場でまんがを読み始めて、新しいマーケットができたと考えています。
●実は“下り坂”のジャパン・アニメ~騒いでいたのは関係ない人たちだけhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20091014/207066/?P=2
まずは麻生氏が1週間に20冊以上も読んでいたというマンガ。日本では最近規模が減少してきたとも言われますが、それでも約2兆円の出版業界で5000億円程度の市場を誇っています。
海外ではどうでしょうか。海外の中でも最大エンタテインメント国アメリカ、そしてマンガブームでよく報道されるフランスをみると・・・。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Farticle%2Fmanage%2F20091014%2F207066%2Fgraph001.jpg)
えっ? と読者の皆さんは驚いたでしょう。数字が間違っている? と思われたかもしれません。日本の5000億円に対し、米国はすでにピーク200億円 から下り坂。フランスは2007年までの時点で成長が続いていますが、それでもたった60億円弱。これが世界に誇るニッポンの産業の姿でしょうか?
ご参考までに出版市場は、日本の約2兆円に対し北米が約20兆円と言われています。つまり、本来は北米は日本の10倍の潜在規模がある。なのに、マンガにおいては北米は日本の25分の1で既に縮小傾向・・・となります。
アニメが「クール」と誰が言った?
「いや、マンガは読みにくい、文化として浸透していないのだ。やっぱりクール・ジャパンを最もわかりやすく伝えるのは映像、つまりアニメだ」という皆さんもいるでしょう。
日本のアニメ産業はDVDなどパッケージが1500億円弱、そのほか関連市場も合わせて全体で3000億円弱と言われます。それに対して海外は・・・。
![](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Farticle%2Fmanage%2F20091014%2F207066%2Fgraph002.jpg)
げっ! と思わずパソコンの画面の前で悲鳴をあげてしまった方も多いと思います。
そうなのです。確かにアメリカではマンガより少しだけ大きく、コンスタントな規模を保っています。しかし、それでもここ最近は減少傾向。フランスに至っては、なんとマンガよりも小さいのです。たった30億円・・・。
そう、私たちは大きな勘違いをしていました。「クール」ジャパンは、世界ではまったくお寒い状況を続けているのです。
ご参考までに映画の興行市場では、北米が約1兆円に対し、日本が約2000億円。(アメリカ映画製作者連盟MPAA、社団法人日本映画製作者連盟 調べ。2008年)つまり、本来は北米は日本の5倍の成長ポテンシャルがあるのです。なのに、逆にアニメにおいて北米は日本の10分の1・・・。
そう、わたしたちは大きな勘違いをしていました。「クール」ジャパンは、もちろん「ホット」な世界進出など果たしておらず、むしろずっとお寒い状況を続けているのです。