コミックマーケット(こみっくまーけっと)

http://wiki.kumetan.net/index.php?%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88


世界でもっとも大きな同人誌即売会。通称「コミケ 」「コミケット」。

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概要  

毎年8月と12月の年2回、東京国際展示場(東京ビッグサイト )で開催される。8月開催を「夏コミ」、12月開催を「冬コミ」とも呼ぶ。
かつては東京・晴海にあった東京国際見本市会場(通称:晴海)や千葉の幕張メッセ でも開催されていた(その当時の事件については別項参照)。

ここから本格的な漫画家になった者もいれば、連載をしているにもかかわらず連載を休載してここに売りに来る者もいるほどのメジャーイベント。
同人誌の販売だけでなく、コスプレでの参加者も多い。

「コミックマーケット」及びその略称「コミケ」「コミケット」は、コミックマーケットの運営法人である有限会社コミケットが商標登録をしている。

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歴史  

1975年に参加サークル32、参加者約700人で第1回が開催されて以降、年ごとに開催規模が膨張し現在は参加者50万人を突破する。開催規模は 現在も拡大傾向にあり、入場者50万人を突破する状況はテロ標的や治安・交通トラブル、大規模人災のリスクも内包しており、毎年警備スタッフは危機管理に 苦慮している。

2000年頃から東京都の石原慎太郎知事は青少年健全化を名目にした猥褻表現規制に肯定的な姿勢を示しており、これに対し千葉県は税収増加を考えて将来的に東京での開催が困難になった場合の開催容認に転じている。
ただし、石原都知事は同じ会場で開かれる「東京国際アニメフェア」(来場者はおよそ10万人)には出席しており、相応の経済効果を見込めるコミケを締め出す可能性はまだ低いとの推測が多い。

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幕張移転問題  

年を追って増加する入場者で慢性的会場難に陥っていた主催側は会場を晴海から千葉の幕張メッセ に移し、これで会場問題は解決かに見えたが、1989年の夏コミ直前に東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の容疑者が逮捕。
これが飛び火してマスコミのオタクバッシング、市民団体による有害図書指定などの表現規制運動が強化され、1990年に猥褻図画規制などの理由で幕張メッセ 側から使用を拒否された。

開催継続が危ぶまれたが、晴海の見本市会場を運営する東京都が受け入れる姿勢を示して、開催会場が晴海へ戻ることで落着し、以後も紆余曲折を経ながらもコミケは毎年開催されている。

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ジェノサイドコミケ  

1992年夏のコミケ のこと。
この年、会場の晴海国際見本市会場にて炎天下の中で長時間行列した入場待ちの人々が熱射病で倒れる事態となった。手当てを受けた人は数百人とも千人近いともいわれ、正確な数字は判明していない。

この事件は同人関係者にも大きな衝撃を及ぼし、現在では子供連れでの参加や入場自粛を呼びかける運動も起きている。

この事件以前から既にコミケ は開催規模の膨張による慢性的な容量不足と表現規制などの問題を抱え、会場確保を巡って迷走状態にあった。この事件以降、晴海会場は1995年冬の開催を最後とし、現在の東京ビッグサイトへ移転している。



2. 同人誌保存・利活用の必要性

http://current.ndl.go.jp/ca1672


 近年、マンガ・アニメ・ゲームを、日本が誇る文化・芸術と見なす動きが広まっている。政府の『知的財産推進計画2008』でも、マンガ・アニメ・ゲームは「日本の魅力」「日本ブランド」の1つと位置付けられている(1)


 こうしたマンガ・アニメ・ゲーム文化を育んできた場の1つが同人誌であり、また1975年12月に始まったコミケットをはじめとする同人誌即売会である。日本のマンガ・アニメ・ゲーム文化における創作活動、ファン活動の中で、同人誌は大きな位置を占め続けてきた。


 多くの商業作家・制作者・編集者たちが、アマチュア時代に同人活動を経ており(例えば、プロのマンガ家の半数近くに同人誌経験がある(2) )、商業活動と並行して同人活動を続けている人も多い。作家の研究を行う場合、商業活動のみならず、同人活動をも視野に入れる必要が生まれてきている。


 また、自分のオリジナル作品を掲載する創作同人誌だけでなく、様々なジャンルで、ファンによる同人誌が発行されている(3) 。 そのモチーフは、マンガ・アニメ・ゲーム以外にも広がっている。コミケットの場合、創作同人誌と既存のマンガ・アニメ・ゲーム作品のパロディ・二次創作が 数の上では主流を占める(約8割)が、それ以外にも、音楽、TV、芸能、スポーツ、小説、鉄道、旅行、歴史等々、多種多様な同人誌が作られている(4) 。これらを系統的に分析することによって、時代毎に、どのようなサブカルチャーや作家、作品が、どのような形態でファンに受容され、いかなる表現に昇華されているのかを知ることもできる。


 同人誌の市場規模については、様々な推計がなされているが、自費出版という特質もあって、その規模を明確化することは非常に難しい。例えば、同じ 書籍内であっても、同人誌全体の市場規模を277.3億円とする論文と、同人誌即売会以外の流通形態(専門書店・中古ショップ・ダウンロード販売)のみで 約300億円~350億円という異なる推計の論文が併載されているような状況である(5) 。いずれの数字を採用するにしろ、「同人誌」という言葉のもつイメージとは大きく異なる市場規模を同人誌の世界は有している。


 以上のように、様々な側面において、日本のコンテンツ文化の広い裾野の大きな部分を同人誌とアマチュアのファン活動が担っており、同人誌の研究の必要性は、今後大いに高まっていくことが予想される。そのためには、発行された同人誌が適切に保存・利活用される必要がある。




●TVで夏コミ特集(TBS)

http://zip.air-nifty.com/freefall/2005/08/tvtbs_4a42.html

企業ブースも好況。小さなブースでしたが、一日で80万だとか(売り上げを話しても良かったんですか(^^;?)参加者は3日間で48万人。コミックマー ケット全体の総売上は50億円だとか。「日本の景気復興を助けるのはオタクが握っていると言っても過言ではない」みのさんも、「明るくてよい」「事件を起 こした、ひきこもりとは違うね」とコメント。経済評論家も「オタクに賛成するしないは別にして、経済効果としてはバツグンのものがある」と。




TBSの取材によるとどうやら日本のコミックマーケット一回分の売上はおよそ50億円だそうだ。

これが年2回行われるのでコミケだけで年間100億円の売上があることになるのか。

たった2回6日間でこれなので、年間通してその他委託販売などを含めて行くと同人市場は大体300億円ぐらいと言うは感覚的に正しい感じかな。

日本国内の日本アニメのビデオグラム売上高は1200億円あまり(2005年)、それにおよそ5000億円(2005年)のマンガ雑誌・マンガ単行本を合わせると市場規模は6200億円になる。


ちなみにアメリカの漫画コミックの販売額がおよそ200億円~250億円程度、アニメDVDが350億円ぐらいで合計で600億円程度とされる。

~参考~
http://animeanime.jp/biz/archives/2007/02/2006_200225.html


50億円を単純に参加サークル35000で割ると、一サークル当たりの売上は大体15万円。一冊500円ぐらいだとすれば300部。平均するとこんなものなのかな。

ちなみにコミケ一回分の運営経費はおよそ6億円ほどなのだそうだ。

会場の使用料が大体1日1億円の3日で3億円。あとは会場設営費だったり、警備員の人件費だったりで合計で6億円。
会場経費が売上の10%。うん大体妥当な数字だな。


あとは延べ50万人の移動や食事、宿泊に金が使われるのでもっと経済効果はあるだろう。

一日朝昼晩と食事を外で取ったとして単純に一回1000円として3000円を50万人で15億円。

コミケ参加者の6割が首都圏と言われていて、彼らは宿泊費は必要ないと見て、残りは交通費だが東京の近くに住んでいる者でも往復で1200円は確実に掛かり、神奈川でも3000円ぐらいは掛かる。首都圏の平均で大体3000円ぐらいかな。50万の6割で30万人。ざくっと10億円。

残りの20万人は宿泊が必要な地方の人たちで、彼らは遠距離の交通費と宿泊費が掛かる。

東京ー大阪間で新幹線で25000円。バスで12000円ぐらいかな。
九州とか北海道とか東北だと3万~4万。
超ざっくり平均で2万円として20万人で40億円。

宿泊は5000円~1万円ぐらいが大半でしょう。漫画喫茶やファミレスで過ごす者も多いので5000円として20万人で10億円。

超単純な計算で付随経済効果が75億円程度。他にも携帯電話をたくさん使うだろうし、買ったものを送るための宅配便も利用が増えるだろうし、地方から来た人はコミケだけでは勿体ないのでアキバに行って更なる買い物をするだろう。それらも考慮していくと、

コミケ本体の売上50億と付随の効果で一回のコミケ当り100億円~150億円ぐらいの金は動くのは確実かな。

よく考えるとなかなか凄いことだ。

本来であればこんな市場はゼロのはずだ。

勝手にアマチュアたちが趣味でやっていたのだから。
他にも日本には多くの趣味となるものがあるが、企業を介さず個人同士でのやりとりでこれだけの市場を築き上げているものはほとんどないだろう。

本来ゼロ、存在しないはず市場が生み出され、成長し、それが300億円以上もの大きさになるというのは凄い。

アニメや漫画の市場はまだまだ未開拓だ。

日本に比べて3倍の人口を抱えるアメリカでさえ、日本の10分の1しか売上規模が無い。
さらに10倍の人口のアジア地域にはまともな市場さえ存在しない。

アジア全域は表面上は発達したものの、国民の意識レベルはまだ日本の昭和の感じであろう。
日本の子供たちが30円を握り占めてサンデーやマガジンを買いに走ったように、アジアの子供たちを漫画好きにして行く事は可能なはずだ。

風習がないだけだ。

全く無の市場をファンの手だけで数百億円規模の市場に育て上げてしまうのが日本だ。
まだまだ日本は本気を出して居ない。
縮こまらずにどんどん積極的に打って出て欲しいものだ。