■ドイツ不動産金融大手「HRE」5兆円救済策が白紙に
(読売新聞 - 10月05日 22:35)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=627712&media_id=20


 【ロンドン=是枝智】ドイツの不動産金融大手ヒポ・リアル・エステート(HRE)は4日夜、独金融界から350億ユーロ(約5兆円)の信用供与を受けるはずの救済策が白紙に戻ったと発表した。

 破綻(はたん)すれば欧州市場に大きな混乱を招きかねないため、独政府は5日、新たな救済策の検討に入った。

 メルケル首相は5日記者会見し、「HREの経営がドイツ全体の銀行システムに影響を与えることがあってはならない」と述べた。

 HREは、資金調達のために、不動産担保融資などを証券化した抵当証券を発行している。抵当証券はドイツ全体では8900億ユーロ(約129兆円)の発行残高があり、そのうち1割以上をHREが占める。

 地元メディアによると、HREは預金を持たないため、資金調達は抵当証券の発行や金融市場からの借り入れで賄っている。ただ、最近は資金繰りが悪化しており、特に、HRE傘下のアイルランドの銀行の資金繰りが逼迫(ひっぱく)し、危機的な状況が続いているという。

●>金融安定で具体策示せず=早期サミット呼び掛け-国際協力は強化・欧州4カ国首脳

 【パリ5日時事】米国から欧州へ波及した金融危機をめぐり、パリで4日開かれた英、仏、独、伊の欧州4カ国による首脳会議は、
危機打開に向け「あらゆる措置」を取ることを確認するとともに、緊急サミット(主要国首脳会議)の早期開催を呼び掛け、閉幕した。

しかし、当局による金融機関の安定化に向けた欧州全体の協調については、具体策が示されないままに終わった。<

http://www.jiji.com/jc/zc?k=200810/2008100500058&rel=y&g=int

●ドイツ第2位の銀行ヒポフェラインスバンク(HVB)
→サブプラで欧州で一番早く破綻、イタリアの銀行大手ウニクレディトが破格の安値で買収
ドイツ第3位のドレスナー銀行が、サブプラで巨額損失、経営破綻状態に
→コメルツ銀行が救済合併
州立銀行9位のラインラント・プファルツ州立銀行(LRP)、業績悪化
→ドイツの州立銀行最大手、バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行が救済合併
地銀クラストップのIKB・ドイツ産業銀行、同じくサブプラ損失で経営危機
→米ローンスターが約1億ユーロ(150億円)で買収
ドイツのザクセン州立銀行がサブプライム絡みで7兆円の損失、破綻
→ドイツの州立銀行最大手、バーデン・ヴュルテンベルク州立銀行が救済合併
州立銀行ウェストLB、サブプラで巨額損失計上、経営危機に
→州が支援、ほぼ、全資産4兆円を売却
ドイツ銀行
→サブプラで損失続き、資産売却へ
米国MBS保有状況
http://www5.cao.go.jp/keizai3/shihyo/2007/1001/835-1.gif

●まぁイタリアはケツに火が回ってるからねぇ

イタリアの銀行最大手ウニクレディトは5日午後、同国内で緊急役員会を開き、
自己資本の増強などを目的に50億ユーロ(約7200億円)の資金を外部から調達する計画を決定する見通しだ。

米国発の金融危機が英国やベネルクス3国などに続いてイタリアにも波及してきた形で、
今後は資金調達の成否に注目が集まりそうだ。

米紙ウォールストリート・ジャーナルなどが報じた。
ウニクレディトは傘下のグループ企業を通じて日本を含む世界各国で金融事業を展開しており、
一部の国では投資銀行業務も手掛けている。
米国の金融危機が深刻化した先週からミラノ株式市場ではウニクレディトの株価が急落し、
同社の経営に対する不安感が広がっていた。

ウニクレディトは資金調達のために転換社債型新株予約権付社債などを発行し、
イタリアの政府系機関や民間企業に引き受けてもらうことを検討しているもよう。
ただ、世界的に金融市場の混乱が続くなかで、巨額の資金調達が実現するかはまだ不透明だ。

ソース:NIKKEI NET
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20081005AT2M0500Z05102008.html

●オランダ政府、フォルティスの国内事業を国有化-168億ユーロで
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=infoseek_jp&sid=ajFZsn_Gv6_k
 10月3日(ブルームバーグ):オランダ政府は3日、同国などベネルクス3カ国が救済に動いたベルギー・オランダ系金融サービス大手、フォル ティスのオランダ事業の大半を168億ユーロ(約2兆4400億円)で買い取り、国有化することで合意したと発表した。これまでの救済策がフォルティスの 経営安定確保には不十分だったと判断した。
 オランダのバルケネンデ首相はハーグでの記者会見で、「追加的な措置が必要だと分かった」と説明。「大半の問題はフォルティスのベルギー事業にある。オランダ事業に問題が起きないことを明確にしたかった」と述べた。

 ボス財務相はオランダ政府が今回の措置に踏み切った状況について、顧客の資金の引き揚げが続き、銀行がフォルティスへの貸し出しに慎重姿勢を維 持したことで、フォルティスの「流動性問題の拡大」につながったと説明した。昨年、オランダの銀行ABNアムロ・ホールディングの部分的買収に242億 ユーロを投じたフォルティスは、米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン市場の混乱や信用収縮に伴い資金繰り難に陥った。

 オランダ政府は発表文で、この日発表した措置は「暫定的」で、国際的な金融市場が落ち着きを取り戻したら、事業は民営化されると説明。その上 で、国有化により「オランダ経済にとって死活的な金融機能を引き続き適切に果たすことに貢献する」と表明した。資産や負債、住宅ローン債権、融資などが国 有化された。
 SNSアセット・マネジメントのシニア・ポートフォリオマネジャーのコーン・バンゼイジル氏は「これは極めて異例だ」とし、「買い取り額は予 想を下回った」と述べた。同氏の試算では、今回の買い取り額に基づくABNとフォルティス・インシュアランスの評価額は約90億ユーロ。投資家の予想は最 大120億ユーロだった。
 発表はブリュッセル株式市場の取引終了後だった。フォルティスの株価終値は前日比0.8%安の5.42ユーロ。