米長期金利5.21%、4年ぶり高水準

22日のニューヨーク債券相場は下落。長期金利の指標となる表面利率5.125%の10年物国債利回りは前日比0.06%高い(価格は安い)5.21%と、この日の最高水準で終えた。利回りは2002年5月以来、約4年ぶりの高水準だった。28―29日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の追加利上げが予想されることを受け、この日は利上げ後のフェデラルファンド(FF)金利(5.25%)にさや寄せするかたちで米国債が売られた。


 米労働省が午前8時半に発表した週間新規失業保険申請件数は前週から1万1000人増と、市場予想(1万5000人増)ほどには増えなかった。午前10時に調査会社コンファレンスボードが発表した5月の景気先行指標総合指数は前月比0.6%低下と市場予想(0.5%低下)とほぼ一致。ただこれらの経済指標に対する市場の反応は限られた。



ここまでは予想通り。この後金利政策はどう動くかが注目される。