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アドレリアン・ヨッ!の軌跡 そして今を歩む

※「玉川大、産能大から横浜国大大学院で学び、短大兼任講師と研修会講師をしているアドレリアン・ヨッ!の軌跡 10年ぶりに再開して主に研修会講師としての話題と資料つせくりの書庫代わりに使用し始めた。現在ピグトモは募集しておりません。 

メンタルヘルス担当の産業医と会ってきた。

「なんとか予防、未然に死を免れることはできなかったか。」と聞いた。

「寿命だ。」と言われた。

「親孝行できたか自信がない。」と言った。


「本当の親孝行とは、生前にすることではない。


今を楽しく生き生きと生活していることが親孝行だ。」と。

解決志向ブリーフセラピーに近いアプローチだった。

悲嘆に暮れるのではなく、新たな一歩を・・と思ったが、

体は正直だった。


寝込んでしまった。

当日の朝

母の生い立ちスライドを作った。

友人の御尊父の葬儀で流していたのが、とても印象に残っていた。

誕生日のお祝いで作ったそうだ。

母の今年の誕生日用に作ろうと思っていた。

だから研究論文を書き上げたら取り組もうと思っていた。


しかし、その日が予定より早く来てしまった。

前日、生い立ちのプロフィールを作り上げて力、尽きてしまった。

ネットで調べて、見よう見まねで作り始めた。

アルバムを紐解いたが、


あまり昔の物がなかった。

しかも、時間に制限がある。


そうしたら子どもが手伝ってくれた。

最後は、完全にお任せに。


BGMは、小田和正の「言葉にできない」にした。

子どもに親孝行をしてもらった。


遺品を整理していたら見つかった。

「エンディングノート」

しかし、

白紙だった。

だが、


別紙にメモ書きしてあった。

延命治療はしない。

尊厳死協会の連絡先。

献体を希望。

家族葬。

散骨などなど。

葬儀になるべくお金をかけない配慮を感じた。

生前、それに近いことは話していた。

家族葬にした。

そうしたら葬儀屋さんに問い合わせが殺到した。

どうしても最後のお別れがしたい。

近所を回った。

同じ事を言われた。

一昨日急遽変更した。

お通夜に、お焼香をいただけるようにした。

地域の方が座れるように40席用意してもらった。

民生委員、町内会長をしていた。

昨晩、母の生い立ちを写真入りで作った。

朝、100枚プリントアウトした。

残っていなかった。

お通夜が終わるまで学友、心友、深友が20人近く残っていてくれた。

20代の時に出会った友人たちだ。

今日一番涙が流れる瞬間だった。

良い友達、

しかもこんなにたくさんの友達に出会えたことが嬉しかった。

母が6日の朝、亡くなった。


寂しい、


悲しい、


涙、


そのような感情の前に、


親孝行できたかなぁ」と自分に問いかけた。こなた



「宇宙は自分の中にある。」

人は不合理、非論理、利己的です。

気にすることなく、人を愛しなさい。

あなたが善を行なうと、利己的な目的でそれをしたと言われるでしょう。

気にすることなく、善を行いなさい。

目的を達しようとするとき、邪魔立てする人に出会うでしょう。

気にすることなく、やり遂げなさい。

善い行ないをしても、おそらく次の日には忘れられるでしょう。

気にすることなく、し続けなさい。

あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。

気にすることなく、正直で誠実であり続けなさい。

あなたが作り上げたものが、壊され...るでしょう。

気にすることなく、作り続けなさい。

助けた相手から、恩知らずの仕打ちを受けるでしょう。

気にすることなく、助け続けなさい。

あなたの中の最良のものを、この世界に与えなさい。

たとえそれが十分でなくても、気にすることなく、最良のものをこの世に与え続けなさい。

最後に振り返ると、あなたにもわかるはず。

結局は、全てあなたと内なる神との間のことなのです。

あなたと他の人の間のことであったことは一度もなかったのです。

(マザー・テレサ)


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ちょっと辛口の感想だったが、

研修内容は、良かった。


現場経験があり

骨太の実践を積み上げている。

そして、多くの事例に接している。

なんと言ってもアドラー心理学に精通している。

机上の理論と理想論を展開している訳ではない。

スライドや資料から読み取れる。

多岐に渡っていた。

ワークから、

みんなが分かっているのに「分からない」不安も体験した。

クラス会議のミニワークも体験した。

高校の美術の鑑賞教材での

リボイシングの効果も学んだ。

共同体感覚は、つながり感覚として捉える視点も学んだ。

「つながりをもっていることが、絶対的勇気づけ」と言う。

そして、

「隣の子が自分を無視しても、宇宙は、君を見放さない。」

この締めの言葉に、

強烈に2つの事で反応してしまう自分を発見した。

現代アドラー心理学が目指すスピリチャアルな共同体感覚への広がり。

そして、マザーテレサの言葉、

「宇宙は自分の中にある。」

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研修は、

10時から始まり、

余裕をもって17時定刻前に終わった。

スタートの掴みは、今までのどの講座、研修よりもインパクトがあった。

同じグループになった名城大の先生は、講師を良く知っているようだ。

「催眠」の技法を使っていると言う。

長時間、同じテンポで進む。

最初の感動が薄れていく。

人間は、強い刺激に、だんだん順応してしまうようだ。

一番後ろの隅の席だったせいか、

受講生の様子が見渡せる。

午後の魔の時間になると、

緊張感が薄れ

まだるこしくなってきた。

居眠りをしている人。

明らかにnone of one's businessをしている人。

副交感神経が優位になる。


そう言えばSANNOのSCでも、そんな経験をした。

なぜなのかと思った。

あれだけ仕込み、

演出をしているのに、

計算通りのプログラム展開をしているのに。

それは、前半に刺激を受けすぎた。

情動の振幅が大きすぎた。

脳が疲れ、

自然にインターバルを取り始めている。

映画「最強の二人」に流れていたBGMに似たピアノの旋律が続く

サブリミナルのように潜在意識を静かに揺さぶる。

個人思考の時間が長く、

それこそ思考停止状態になってきている。

催眠の効果か?

それこそペア・ワークや

グループ・ディスカッション

ワールド・カフェのように

変化をもたらしても良かったのではないか。

自分ならそうすると思った。

策士策に溺れる。

ちょっと言い過ぎか。


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講師による渾身の研修だった。

前日に会場準備、リハーサルを丁寧にし、

山梨から再度上京し当日を迎える。
.
冬晴れの青々とした空、

燦々と降り注ぐ木漏れ日を暗幕で塞ぎ、

会場の照明を敢えて薄暗くする。


環境音楽を流しながら

意識を身体に向ける。

脱日常を演出する。


プロジェクターを2台、PC3台設置する。

凝りに凝る。

ゆっくりとした静かな語り口調。

間を取りながら語りかける。

initiationのような感覚。


オープニングのスライドは、

岩井さんのNHKラジオ深夜便の一節が流れたり、

八ヶ岳の自然や、

詩の一節が流れたり、

研修の根底、

講師の哲学をフラッシュさせる。

そう、映画のエンドロールを

最初に観せる感じだった。


引き込まれる。

まるで、目に見えない鳴門の渦潮のように。

声をあげることなく、

自然に、

さりげなく、

講師の世界に。

これから何が起こるのだろう。

不安と

期待と

そして「共同体感覚」へ誘われる。


一昨日は、クリスマス・イブ。


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今日、見に行った。


最後に「つづく」が画面右下に出たとき、


隣の席の人とほぼ同時に「えっ?」と、つぶやいた。


共感する人がいると思ったら思わず笑みがこぼれた。


今回のモチーフは、「ばかシンジ、がきシンジ」ということか。


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我が師の実践に、

とても近いとおぼろげに感じていた。

恩師のブログより引用。

人の心を思いやる優しさは、限りなくすばらしいものがある。

人を高めるものは優しさ以外にはない。
...
優しさはいろいろな形をとるが、

特に「相手の欠点よりも長所のほうに注目する」である。

或る世界的な数学者が言っていた。

「日本の教育は寂しいですね。

それぞれの子どもの得意を伸ばすよりも、

不得意を無くすことに集中し過ぎている。

その結果、みんなが平均的に出来るようになるかも知れないが、

自分の才能・能力を信じて伸び伸びと生きられない人が大半になってしまう。

本当の得意を伸ばしてやること、

その子ならではの才能を引き出し、

それを伸ばす援助をしてやるのが、

教育というもののはずですが」と。

ドライブ。

「ことばシャワー」は、

自信をつける。

自尊感情。

自己肯定感。

セルフエスティームへつながる。

しかも相互作用がある。

メンタルヘルスの大きな要因である。

社会的不適応=ストレス-個のストレス耐性/自尊感情+人間関係能力(コミュニケーション)+社会的支援+社会的スキル(対処法

個のストレス耐性が、生まれながらもっている資質ならば、

分母は、教育によって係数を大きくすることは可能である。

菊池実践は、まさしく分母の値を確実に増やしている。

精神的にも健康な人づくりをしている。

書籍から読み取れた。