6月14日

 

午前11時からを 予約していました。

上の駐車場を 10時20分頃出発

時間を気にしながら 何とか 30分ほどかけて

最後の石段を上がり 大神山神社奥宮さん 拝殿前に着きました。 

 

受付をして 参拝者控所で 待ちます。

 

もう ほとんどの皆さんが 座っていました。

この写真は 前で 見学中に 写したものです。

 

この時 保存修理工事 現場見学会資料と 最後に受け取る 参拝記念品の 引換券を 受け取りました。

 

 

 

宮司さんの挨拶の後 前のテントに移動します。

 

 

こけら板割実演

 

「こけら」って 「柿」という文字なんですね。

 

 

屋根に葺く 薄い板を作る実演です。

 

こんな大きな木を 手で 割っていきます。

(3日間 何度も見てもらうため もう割った木が 組んであります)

 

大割(みかん割)

 

 

少しずつ 小さくしていきます。

 

 

小割(1寸6分=4.8cm)

 

 

 

右の白い部分は 長持ちしないので 割って 捨てます。

 

 

この大きさになったら 段々と 薄くしてきます。

 

半分に割ります。

 

 

板へぎ

 

さらに 半分にします。

 

 

だんだん 薄くしていき この厚さになったら 形を整えます。

(1分=0.3cm 3ミリ)

 

 

竹釘打ち体験です。

 

職人さんの 実演を見た後 実際にやってみます。

 

 

旦那さんです。

 

専用の金槌(屋根金槌)と 竹釘を 右手にセット

 

左手は こけら板を 押さえています。

 

 

右手に 金槌を持ったまま トンと 竹釘を 「こけら板」に立てます。

 

 

竹釘を 金槌で たたきます。

 

慣れない 私達がすると 斜めに入ったり 頭がつぶれてしまいます。

全員が(1回 25人)2回くらい 打ってみました。

 

 

半分のグループに分かれ 色彩・漆塗りについて 話しを聞きます。

 

 

道具の展示

 

 

漆についての お話しを聞きます。

 

下の皆さんの足が写っているのは 銀箔を貼り 何度も 漆を塗り重ねた板です。

 

 

奥宮幣殿の様子

 

どう彩色したかなどの お話しを聞きました。

 

 

漆の木

 

 

植えてある土地で 横に 筋を入れて 樹液を集めます。

(これは 展示用です)

 

その後 精製するそうです。

 

 

 

漆たる

 

この入れ物に 漆を掻き出し 溜めます。

 

      

      生漆

 

 

      黒色漆など 見せてもらいます。

 

 

      漆を塗り重ねていく 説明を聞きました。

 

 

ここまでで 1時間くらい経ちました。

 

いよいよ 屋根の見学です。

 

奥宮は日本最大級の権現造りの神社で、神仏混交の様式を伝えています。
正面の長廊は、両翼約50メートルあります。
(国指定重要文化財)

 

今回は 向かって右側の長廊の屋根の見学です。

 

工事用の階段だったら 上がれるか?と 心配しましたが 私でも上がれる階段でした。

 

神職さんに お祓いをしてもらい ヘルメットをかぶって 上がりましたよ。

 

 

 

素屋根の中に入りました。

 

屋根の一番上です。

高い屋根が 目の高さに見えるのが ちょっと不思議です。

 

屋根を葺いている途中でしょうか?

剥がしている所でしょうか?

右は 屋根の下地が出ています。

 

 

 

古い銅板

 

 

新しい銅板

 

 

国立公園なので 木も 勝手に切れません。

 

長い枝が 中に出ています。

 

 

屋根の横の部分

 

 

これだけ板が 重なっているんですね。

 

 

 

 懸魚

 

建物の屋根や側面に取り付けられた魚の形の板で、防火や装飾の役割があります。

 

 

鬼瓦ならぬ 鬼板

 

 

反対側で 実際に 職人さんが こけら板を葺く所を 見学しました。

 

 

 

 

 

葺き終わった所

 

 

 

見学終了

 

向こうに ご本殿が見えます。

 

 

 

大神山神社奥宮さんは 拝殿とご本殿を 幣殿でつないでいるそうですが

左に見えるのが 幣殿でしょうか?

 

 

階段を降りてきました。 

ここからでも 大山頂上に行けるようです。

 

 

大山は 冬は 雪が多いです。

修理作業は 10月で一旦終了

足場も解体します。

11月から4月の間は こちらの工事は休止

その間に 次の年に葺くための こけら板を 別の場所で準備します。

雪融けに合わせ 現場作業を再開するので3年の歳月が かかるそうです。

 

 

つづく