夫の叔父は、歩行が困難になってからというもの、外出を避けるようになり、以前のような元気な姿が見られなくなっていました。

その様子を心配する叔母たちの声を聞き、「小波津式なら、きっとまた歩けるようになるはず」と、私は叔父にこう伝えました。


「また歩けるようになって、大好きな甲子園に行きましょう!」


正直、簡単な道ではありませんでした。

毎月3〜4日沖縄に滞在し、一度の滞在で親戚6名に延べ11回の施術を行う中で、思うような結果が出ず、もどかしさや焦り、時には「私のしていることは本当に意味があるのか」と絶望しそうになったこともあります。


でも、あきらめませんでした。


すると、ある日叔父がこんなことを言ってくれたんです。

「手は随分良くなったから、次は足をもっとやってくれ」


以前は「どうせ変わらない」と口にしていた叔父が、自ら前向きな言葉をくれるようになった――その瞬間、胸がいっぱいになって、涙があふれました。


小さな変化の積み重ねが、確かに希望へとつながっている。

今、叔父の笑顔を見るたびに「やってきてよかった」と心から思います。