ぼくの生まれ育ったのは、九州の佐賀県、有明海のそばの町です。

今回の帰省は、母と同居する兄が1週間上京するので、実家で高齢の母が一人になります。その間、兄と交代で母のそばにいることにしました。

母は91歳。若い時に大病をしたことで、かえって体に気をつけ、長寿につながったのでしょう。

その病気とは結核菌が脊椎に入り込む脊椎カリエスでした。40代の約10年間を入院、療養ですごしました。

親不孝な息子はせめてこの短い日にち、できることしたいと思います。


家の本棚を探していたら、伯父の書いた本のなかに 「黒髪校事件」の文章がありました。

「黒髪校事件」というのは、昭和30年代に熊本市の黒髪小学校で起きたハンセン病者の子どもに対する差別事件のことです。

さんにゴリラのらぶれたあ
伯父は歌人であり、文学者でした。そして黒髪地区にある大学の教員をしていました。

その伯父が、差別事件をゆるさないために「渦中にたって狂奔せざるをえなかった」(本文より)のは何故か、二冊の本を読んでよくわかりました。

以前に本ブログで触れたこともあるこの事件のことてす。次回に、文章を紹介しながら記事をアップします。


写真は酒場の前でリラックスする伯父・蒲池正紀。