昔からカッコ良い生き様を見せつけてくれた実兄がガンに侵されこの世を去って数日…


元々考え過ぎな性格の自分だけど、今までにないくらいこれからの人生について考えた。


ブログ上に兄貴が遺した最後のメッセージ、親兄弟それぞれに遺した遺言を読んで、言葉を遺すことの大切さを教えられた。


20年前に母親が他界した時は、意識が無くなる前に交わした何気ないメールのやり取りだけ遺って、他は写真や頭の中に残ってる母親とのやり取りを思い返すだけだった。


いつ思い出しても、若い頃迷惑かけた記憶ばかり出てきて落ち込むだけ。大好きな母親との記憶なのに思い返す度に正直辛かった。


兄貴は最後のメッセージだけじゃなく、親兄弟も知らなかった過去の出来事、その時その時の心境、これからへの想いを沢山綴ってた。


読みながら涙が止まらなかったけど、不思議と笑顔が出たりもした。


そこに兄貴の存在を感じれたからだ。もう居ないはずなのに、会えない、話せないはずなのに、確実に兄貴はそこに居た。



今まで自分が歩んできた軌跡、これからの出逢いや目標、たまには何気ないその時の心境でも、どこかにひっそりと綴るだけで自分を見失わず真っ直ぐ歩いて行ける気がした。


そしてほんの数人でもそれを見た人達と分かち合ったり、慰め合ったり、時には自分の言葉が人に勇気を与えることもあるのかもって考えたら、自然とここで語りたいと思う自分が生まれてた。



兄貴みたくカッコ良くなくても、ダサくても、兄貴がきっかけで芽生えた新たな自分を生かす場として、これからちょくちょくここに顔出そうと思う。


兄貴、ありがとう。