平成31年波並左義長(前編) | 石川県能登半島 三波公民館の活動ブログ

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石川県能登半島にある小さな地区の公民館です。
過疎化や少子高齢化に負けず、様々な活動を行っています。
こうした活動や日々の地区の様子などを少しづつアップしていきたいと思います。
このブログを読まれた多くの方々に三波地区を訪れてもらえたらと思います。

波並地区の左義長の様子を写真アップの関係上、2回に分けてアップします。

1月13日(日)。
朝7時に公民館に集まった子ども達は、前日作った飾りを大竹に付けていきます。

下の方につけてある白い飾りは、紙コップを使って作ったイカ。
最近の子達は想像力豊かです。

書き初めもたくさんそろいました。
昨年の流行語「そだねー」や、アマメハギの次を目指した「左義長ユネスコ登録」、はたまた「新公民館建設」といった願いも書かれていました。

午前8時、公民館を出発。

子ども達は波並地区の氏神様、火宮神社へ。

神主さんのお祓いを受けます。
みんな、神主さんの祝詞が奏上されるときは、ちんとねまっています(お行儀良く座っています)。

区長、左義長保存会長に続き、子ども達を代表して中学生の男の子が玉串を捧げます。
それに合わせて、他の子達も神様に向かっておじぎ。
神道の作法、二礼二拍手一礼がみんな身についてきました。

玉串奉奠の後は、2班一緒に火宮神社に扇祓いです。

大雪に見舞われることが多い小正月ですが、この日はとても良いお天気に恵まれました。

二班は、集落の西と東に分かれて家々を一軒一軒回り、扇祓いを行います。
家々では、皆さん心待ちにしていた地区の人たちが出迎えてくださいます。

扇を持って元気よく唄を歌って地区を練り回ります。



波並地区の左義長で行われる扇祓いとは、子ども達が扇子を付けた竹を持って家々を回り、扇を水平と垂直に振りながら「扇めでたい末繁盛(すえはんじょう)、家も蔵も建つように、ゼンゼングワッサーリ」という口上を述べて、家々の繁栄を願う一風変わった行事です。
藩政時代より続いてきた波並地区の扇祓いは、昭和大恐慌により中断し、その後戦後長らく行われてきませんでしたが、昭和56年に左義長保存会を結成し古老らへの聞き取り調査をもとに復活、以来37年間続けられてきています。

続きの写真は後編で!