最近、ニュースの特集などに取り上げられることの多いサムスン。
IMFに救済されてからまだ10年も経ってないのに、このところ調子の良い韓国。

そういえば韓国の企業ってどういう感じの経営をしているんだろう?

敵を倒すには、まず敵を知ることが大切であるから(べつにオレが倒すわけではないが・・・)、手始めに目に付いたこの本を読んでみた。

この本では、サムスンのグループ各企業のCEOクラスの人間16人の人と成りを紹介している。バラエティに富んだ幹部たちがグループを支えているんですよ、といった感じ。
本としての印象は、サムスンの重職たちの顔見せといった感じ。
きっとどの人も非常に有能なんだろうと思うが、なにもこんなにマンセーな内容にしなくても。。。
正直、途中でお腹がいっぱいになってしまった。
こんなにお腹いっぱいになっても、別に経営手法を学べるわけでも管理手法を学べるわけでもなく、気合とキャラ立ちだけを見せ付けられて、もう誰が誰やら・・・。

ちょっと前までサムスンと言えば「安かろう悪かろう」の代名詞のような家電メーカーだったが、この本ではそんなことは有史以前のことのような扱いである。

特に読んでおもしろかったわけではないし、起業の役に立ったり、サラリーマンとしてのノウハウも学べないし、広く浅い中身でガッカリな本だった。
ページ数がやたら多いのに、16人ものCEOを取り上げるから・・・。
まるで、大軍を擁しながら戦力を小分けにしてしまったために各個撃破されてしまった軍隊のような本だった。

(予備校の夏期講習のような顔見せ度:★★★★☆)

洪 夏祥, 福田 恵介
サムスンCEO