このニュース を読んで、読むことにした。
アマゾンで買えないって話だが、僕は普通に渋谷の書店で購入できた。
本当に普通に売ってる本だ。
もし上記のニュースで指摘するとおりであれば、不自然さを感じるのは当然であろう。

さて、この本で書かれていることは、要するに、アメリカは周到な下準備と強烈なゴリ押しで自国の利益を追求するから気をつけろ!ということである。
アングロ・サクソンはアングロ・サクソンの論理のみが正しくて、それと異なる文化や論理はすべて悪だと思っている、と警鐘を鳴らしているのである。

僕はもともとアメリカの欺瞞、偽善、独善、傲慢を心から憎んでおりますので、この本で書かれていることには何の違和感も感じない。
だが、まさかここまで細かく日本の内政に干渉しているとは・・・。
破廉恥の極みである。
その内政干渉の文書が、この本で取り上げている「年次改革要望書」である。毎年アメリカはこの文書を日本政府に突きつけているそうな。腹立たしい。
しかも悪びれもせずにそれをわざわざ日本語訳までして在日アメリカ大使館のホームページで晒している。厚顔にも程がある。

これではまるで日本は主権国家ではなく準植民地だ。
まあ、主権国家のくせにアメリカの軍隊に防衛を任せている時点で、すでに主権を放棄してるようなもんだしな。

そういえば、寺山修司もアメリカ嫌いの詩を発表していたなぁ。

健全な独立国家としての日本になって欲しいと心から思うのである。

<参考>
  • 日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本国政府への米国政府要望書 (2004年10月14日)
  • 日米規制改革および競争政策イニシアティブに基づく日本政府への米国政府の年次改革要望書 (2003年10月24日)

  • (アメリカ嫌い度:★★★★★)

    関岡 英之
    拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる