郵政民営化やたら騒がれている昨今、担当大臣である竹中さんのメディアへの露出度が高まっている。だが、たとえば新聞だの雑誌だので竹中さんへのインタビューを読んでも、今ひとつ竹中さんの考え方というのが見えてこない。
雑誌も新聞もスペースに非常に制限があるし、インタビューとなるとインタビュアーの質問に縛られるわけなので、なかなか竹中さんの全体像が見えてこない。
だからといって、経済学者がホンキで書いたものなんてハードルが高そうで食指が伸びない。
そんなときに書店の店頭で見つけたのがこの本。

まだ竹中さんが野にいた時代、CMクリエイターの佐藤雅彦さんと対談形式で書いたもので、初学者の視点で、身近で根本的な経済の話をしてくれる。
非常に取っ付きやすい上に、竹中さんのスタンスがよく分かる本で、竹中さんが推し進める金融改革というものがどういう理由でどこに向かっているのかが少しは理解できるようになったと思う。

それにしても、佐藤雅彦さんがもう50歳を超えているとは・・・。
そりゃオレもオッサンになるよなぁ。。。

(一粒で3度オイシイ度:★★★★★)

佐藤 雅彦, 竹中 平蔵
経済ってそういうことだったのか会議