わざわざ来てもらえるので、私も初デートのお店の候補を3軒あげました。
公さんからも1軒候補を出していただきましたが、最終的には私の出した中の1軒に行くことに。
予約は公さんが取ってくれ、駅で待ち合わせとなりました。
そして公さんとの初デート当日。
お店に向かうまでの途中の道は車道と歩道が白線で区切られているような道で、道中に工事中の部分がありました。
工事している区間は短かったので私は迂回するように進もうとしました。
すると相手が無言で突然私の目の前に自分の鞄を出して行く手を遮ってきました。
突然のことで意味がわからずその場に立ち止まると、公さんに手で反対の白線の方へ押されました。
車道の方に押し出された形です。
公さんは私を押した後に「危ないので」と言ってきて、ようやく相手の行動の意図を理解しました。
たぶん公さんは、工事現場を迂回し大きく車道に出るのは短距離であっても危ないと考え、反対側の白線内側へ移動したかったようです。
工事現場を迂回し車道に出るのも、反対側へ車道を横断するのも、あまり変わらない距離でしたが。
そんなことより私を車道に押し出すのは危なくないのか。
言葉より先に手で押されたのが衝撃的すぎました。
この時点で何となく嫌だなと感じ始めていました。
気を取り直しておよそ1時間食事をしました。
食事中に気になったことは、相手が食事で手を汚していたので、テーブルにあった紙ナプキンの入った筒を渡したところお礼もなく受け取り拒否されたことでした。
拒否されてもいいのですが、私のお節介に対してお礼があるものと思っていたため、違和感を覚えました。
私の身近な人々は小さなことでも「ありがとう」「ごめん」を伝え合っていたため、私の当たり前から外れたことに驚きを覚えました。
お礼を言ってもらいたくてお節介をしたわけではないですが、人の好意に対して感謝の気持ちもなく無碍にできる人だという印象を持ちました。
人間は思わぬところでふとした瞬間に素が出るものです。
あくまでも私の価値観なのですが、ささいなことでも感謝を示せない人とは家庭を持つことは難しいと思いました。
会計後は相手に借りをつくりたくなくて、割り勘を申し出ました。
私は2300円分食事をし、相手から2000円請求されました。
その300円は何?私を押した分の慰謝料か?それなら逆に安すぎるぞ。
いっそ満額請求してくれと思いました。
正直に言うと、相手の方が私より5歳も年上で私の年収は相手の半分程度。
寂しい懐事情などお察しのはず。
相手は無理に平日ど真ん中の夜に会うことを推し進めた割に、私にはできるだけコストをかけたくないのだと理解しました。
たぶん同時並行で交際している女性がいて、別の女性の方が優先順位が上なのだろうと思います。
そして別れ際。
「次回も会いましょう」と強く言われました。
すごい圧でした。
OKしないと家に帰してもらえないのではと、もう恐怖しかありませんでした。
押されるがまま了承してしまい、次回も会うことに。
その際の脅し?文句は
「次回があまり先になるようなら、また平日に会いに来る」でした。
怖いですね。
別れた後はずっとこの人に対しては恐怖しか感じていませんでした。