世に「可愛い」というものは色々あります。基本的に子供は可愛い。大人は可愛くない。でも、しおらしい大人は「可愛げ」があるともいえる。小さな愛玩動物は可愛い。どんな猛獣でも赤ん坊のうちは可愛いものだが、成熟すると恐ろしい。でも、巨大なドラゴンでも懐かれると「可愛げ」が出てくる。
「可愛い」という要素には見た目や態度にも言い表せる言葉ですが、とりあえず、「見た目」に話を絞ります。そして、その比較対象として「子供と大人」の比較とします。
何故かというと、小学生の時に読んだ「漫画の書き方」というような入門書に、次の様なコツが書かれていました。
- 顔の上半分に目をかくと「大人」
- 顔の下半分に目をかくと「子供」
という訳で、実際にサンプルを用意しました。
これを顔とします。これの半分、つまり、
このラインの上下に目を書き分けると、大人と子供の区別が付くというわけです。
やってみましょう。
①
②
①が上半分。つまり、大人に見える筈であり、
②が下半分。つまり、子供に見えるという訳です。
でも、違う見え方もあります。
①は上を向いている。
②は下を向いている。
あるいは、
①は下から見あげた顔 → 子供が見あげた大人の顔
②は上から見おろした顔 → 大人が見おろした子供の顔
そう、つまり自分より背丈の小さい相手だと上から見おろすことになります。本当は大人も子供も同じ顔だと思うのですが、上から下から見た顔を書けば、大人と子供を書き分けることが出来るということです。
では、本題。
- 可愛いのはどちらか。
こればっかりは人によって見え方が違うと思うのですが、どうでしょう。②の方が可愛く見えませんか。つまり、
- 「子供」は「可愛い」
記号的に、「子供」を我々は「可愛い」という価値観、誰もが愛すべき存在に見えてくるということになります。何故か。何故、「子供」が可愛く見えるのか。それは、
- 子供を可愛いと思い、守る種族こそ、子孫が残りやすいから。
- 子供を可愛いと思う遺伝子だけが、後生に残されていくから。
価値観の違う生物ならば、①の「大人顔」を好ましく思うのかもしれない。でも、基本的に新たに生まれた自分より小さなものを好ましく思い、可愛がる性質をもつ種族だけが、後に反映していくことが出来るわけです。
それでは、結論。
- 少子化対策は「可愛い文化」で
でも、秋葉でメーキャップして歩くことが対策になり得るかどうかは……計り知れませんが。