編集後記
兼題の「手」は、比較的使いやすい文字だったようです。素直に手として詠まれた方も
多く、手水、手花火、拍手、手腕、上手、先手、一手、手指、手仕事、手料理、手形、手
話など、バラエティに富んだ熟語が無理なく詠み込まれていたように思います。
6月の兼題は「景」です。
5月ブログ「つづき」のなか、糸車の写真につけた句「ラムネふりなんくるないさ遠き
日々」は、『終戦75年平和祈念「琉球の言の葉」』で佳作に入選した磯村貴子さんの句
です。”なんくるないさ~”は、”なんとかなるさ~”の意。「まくとぅそーけ=正しい事、真
(誠)の事をすれば、なんくるないさ=何とかなるさ」を意味するそう。「挫けずに正しい
道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来る」と。方言を詠みこむのも時には楽しそう
です。
筆者が初めてパスポートを取りドルを用意して出かけたのは、復帰2年前の沖縄への一
人旅でした。訪ねる先々で厳しく哀しい歴史の跡を目にせざるを得ませんでした。今年は
その復帰から50年。とはいえ、「しまんちゅ」は今でも複雑な思いを心を秘めているこ
と、沖縄の友の言葉の端々から感じます。問題の解決が遠くないことを希するばかりです。
『有馬英子・俳句と書の世界展』では、たくさんの方々に作品をお求めいただきました。
その売上と三木句会の貯金の一部を含め10万円をウクライナ支援に寄付致しました。
(遊子・報)
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