道教は、一言で言うと自然宗教であり、「気の宗教」。

 

老子・荘子は道家の学派なので、

道教とは、てっきり・・・

「老子・荘子の神仙思想の、根源的なものの、

更に核心的な部分の哲学だろう」

と勝手に思い込んでいました。

 

(確かに、後に仏教の偶像崇拝に刺激を受け、

太上老君=老子の化身の神像が作られ、

拝むようにもなりました。)が・・・

 

虫めがね発生当時の道教、

太平道や五斗米道というものは、

治療によって多くの信仰者を獲得しながら

教勢を拡大していて、

決して発生当初から老子などの宗教的教えの体系や、

経典があって信仰が確立したわけじゃない

というものでした。

 

思っていたのとは違い、

道教の内容はというと・・・

虫めがね呪符や呪術、不老長寿の仙人について、

病気の治療術として気を封じ込めた符を

水に溶かして飲んだり、などなど

背景に陰陽五行説の規則性があるのも

いくつか見つけられました。

 

「霊幻道士」キョンシーのおでこにはる黄色い呪符。

年代的に私はストライクなのですが・・・

キョンシーは「殭屍(きようし)」の殭は硬直すること。

中国は儒教的な葬法で土葬でした。

出稼ぎなどで病死した人は、

道教の廟などで棺を預かっていました。

おでこにおふだを貼り、

道士が先導して故郷に連れ帰ったという言い伝え

に由来します。

 

怒りや苦しみを抱いたまま死ぬと、

体に生気が残っていてるので、

「生気を吸い取れ」と

道士が保安隊に命ずる場面があります。

 

息を止めるとキョンシーに気づかれないシーンが

よくありました。

息は気であるため、キョンシーの体の気と感応して

所在がバレてしまうということでした。

 

 

山に隠れ住む仙人や、

不老長寿の薬作りなども書いていて、

面白かったです。

また記してみたいです。

 

私は諸子百家を知る事が、

算命学を更に深く理解事に繋がると思い、

読んでいます。

老子と荘子の思想が今のところ一番好きです。