原典算命学大系8巻、天中殺の説明を読んでいます。
高尾宗家は、算命学の理論を数式で表現されることがあり、
天中殺についても、数式で完全な証明が出来るようなのですが、
それは人々に動揺をもたらすことになるから
天中殺の証明部分はあえて収録しない、とのこと。
ですが
”参考事項としては数学の「等差数列」と「共役複素数」の理論を応用することで、完全な証明が得られます。”
と書かれていて。
・・・「等差数列」と「共役複素数」
思わず、
先生、もしかして喧嘩売ってます??
みたいな気分になるのですが(←完全に私の拗ね)
算命学って、意外と理系の人がハマるのは
理論が数式に当てはまったりするからなのかなー、なんて思ったり。
(結構といいつつ、理系畑は鴇田先生と法正先生の2名しか知らないけれど^^;)
完全証明は、私には無理としても
原典に書かれている天中殺の考え方は、何となく理解出来ました。
というか、完全に誤解していたことが
今回読んで、ようやく分りました~~~
天中殺とは、「時間と空間のズレ」。
この「時間と空間のズレ」をどう考えるか、ということですが。
十干は10種類、十二支は12種類。差は2。
以上、おしまい
みたいに思っていました。
なので、こんなふうに
上が十干、下が十二支で、1~10番までの干支は
それぞれ時間と空間が一致して
戌と亥には空間(十干)が乗らない。
だから、この10個の干支は「戌亥天中殺グループ」
みたいなイメージを持っていたのですが。
いまいち納得出来ずにいました
というのも、
1~10干支は、時間と空間が一致しているんだから、
時間と空間にズレは発生しないのでは??
戌と亥に干が乗らないからって、
それが1~10番に何の関係があるの??
という、「グループ連帯責任に異議あり!」みたいに思っていました
でも今回、原典8巻を読んだことで
「時間と空間のズレ」
この意味を
思い切っきり、勘違いしていたことが分りました!!
1番は「甲子」
たしかにそれはそうなんだけど
この順番は、六十干支を数える時の順番なわけで
十干に数字を付けると、こう↓
(原典算命学大系8巻より)
十二支に数字をつけると、こう↓
(原典算命学大系8巻より)
なので、六十干支としては「甲子」は1番だけど、
「甲」という「空間(十干)」と
「子」という「時間(十二支)」をそれぞれ分けて考えると
甲は1番,子は12番
となるわけで
天中殺でいう「時間と空間のズレ」というのは
「時間ー空間=天中殺の時間」というもの。
「甲子」は空間1に対して、時間12というズレ(差)があり、
そのズレの11という数字が、干支符号にすると「亥」
子(12)ー甲(1)=11(亥)
で、天中殺というのは空間(十干)より時間(十二支)のほうが、2だけ多いので、
反時計回りで「亥」と「戌」が天中殺。
なので、甲子の天中殺は「戌亥」の時間、ということ。
これ、以前も読んだし
へ~、計算で天中殺って出せるんだ!とは思っていたけれど
その時は「時間と空間のズレ(差)」ということについて、よく分っていませんでした💦
1~10干支は、時間と空間が一致している
って思っていたけれど、
それは、六十干支でいう順番で思っていたから
1番「甲子」なら、甲という空間も1なら、子という時間も1
2番「乙丑」なら、乙という空間も2なら、丑という時間も2だと思っていました。
でも、天中殺の考え方は、六十干支の順番ではなく
十干と十二支、つまり空間と時間をそれぞれバラバラにして考えていたのね💦
つまり、こう↓
「甲子」なら、子(12)ー甲(1)=11(亥)・・・戌亥天中殺
「乙丑」なら、丑(1)ー乙(2)=ー1 12ー1=11(亥)・・・戌亥天中殺
答えがマイナスになる場合は、12からマイナス部分を引く。時間がマイナスになることはあり得ないので、プラスの時間で考えるということ。
これが天中殺でいう、「時間と空間のズレ(差)」
「時間(十二支)ー空間(十干)=天中殺の時間」ってこと。
1~10番の干支は、空間と時間が完全に一致している、と思っていたけれど
時間と空間が完全一致している干支なんて、なかったんだ!!
いや~、連帯責任じゃなかったのね。
「グループ連帯責任に異議あり!」と思っていたけれど、
戌と亥さん、失礼しました^^;