教科書サイズの「原典算命学大系」を購入した時、
特典として下記の「算命学自然法原典」という
高尾宗家直筆の原稿用紙が付いてました。
読もう読もうと思いつつ、
すっかりインテリアと化していたのですが
原典5巻を読むと「自然法」について書かれていたので、
「自然法」繋がりで、この「算命学自然法原典」も読んでみよっかな♪と、思い立ち、ようやく読み終えたところです。
・・・確かに「自然法」は「自然法」なのですが。
何て言ったらいいのか、
原典とは言い回しが結構違う・・・。
「算命学自然法原典」を書かれたのは昭和41年。
「原典算命学大系」を書かれた(出版された)のは昭和55年。
原典算命学大系よりも10年以上前に書かれた原稿、ということを頭に入れて読むと、なるほど!と思うことが多々ありました。
この「算命学自然法原典」を読み進めて、おや?と思ったのは
「立体五行説」という言葉が全く出て来ない!
これは結構な驚きでした。
高尾宗家といえば、立体五行説。
原典では「算命学は立体五行説で考えろ-」
と、散々口うるさく?(←失礼!)仰っているのに
「算命学自然法原典」には、
全く立体五行説という言葉が出て来ません
原典でも説明のあった「土性をどの季節に入れるか」
についても
原典では「立体五行説の南方天説で考えよ。平面五行説の火母に従う、ということではない!」って書いてあるのに
算命学自然法原典では、さらっと「火性と同様に~」って感じで書いあるので、
ええ~!?って驚いてしまいました。
・・・ということは
高尾宗家が立体五行説を説き始めたのは、後年から、ってことなんでしょうかね??
私のような算命学歴が浅めの学習者は、
てっきり高尾宗家は最初から立体五行説を説いていたのだと思っていたのですが、
どうもそうではなかったらしい。
高尾宗家も紆余曲折を経て?
立体五行説というものに辿り着いたのかもしれません。
↑私の勝手な想像ですがね。とはいえ「算命学自然法原典」に一言も立体五行説について触れていないというのは、やっぱりおかしいし。
あ~、だから朱学院では立体五行説で教えていない、というのは
高尾宗家の初期のお弟子さんだったら、
立体五行説で習っていなかった、ってことなんだろなー。
それと「極微論と極大論」について。
これも、極大界と極微界ということで
チラッと原典や他の教科書に出ているけれど
本当にチラッとだけ。
これが「算命学自然法原典」ではガンガン出て来ます。
というかそれが主です。
それが自然法の大事なところだし、
原典でも確かに出て来るけれど、
極微界、極大界、という言葉ではそれほど出て来ない。
そういえば、算命学の学習歴が古い人からは
「極微界・極大界」という言葉が結構出るなぁ~と思っていたのですが。
その理由も、今回「算命学自然法原典」を読むことで分った気がしました。
高尾宗家の思考の変遷が、少しだけ垣間見れた気がして、何だか嬉しかったです