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1998年11月くらいだったでしょうか。
乗った感じは、軽いな、といった感触でした。
 

「クラブマン」というバイク。
マフラーだけ改造して新車で買ってもらいました。
「原付は逆に危ないから」という理由で、望んでいない中免をとりました。


 
誰を初めて後部座席に乗せようかな?と考えていたら、
諸事情により、
バイト先のスーパー、フジ松前店のパートのおばさんが乗ってしまいました・・・。
 

大学4年間、ほぼ毎日通勤等に使っていました。
 

2002年4月、神戸の港にバイクと共に着きました。
そこから43号線を東に行き、
桜が咲いている街中を抜け、
大阪の師匠のところへ。
 

それからも今日まで、
いろんなところへ行きました。
 

5年前の大晦日の夜。
北千里から帰ろうと乗ったら、パンクしていました。
どこのバイク屋も、
ガソリンスタンドも、
ATMも、
病院も、
ダイエーも、
そごうも、
ベスト電器もあいてませんでした。
 

わけわからん所で、わけわからん時間に途方にくれたのを覚えています。
 

乗り物は女性だといいます。
自分の整備が足りなかったのでしょう。
気分を害したものと思われます。
その節はすみませんでした。
 
それからは、いつも声をかけるようにしました。
「今日もありがとう!」
「明日も頼むで!」
「あそこでイチロー打つのすごいで!」
「ジャンプ土曜日発売やね。」
「カメルーン遅いよな、いつくんのやろね?・・・」
 

 
今年になって、バイク屋さんに、
「エンジン、寿命ですね。」
と言われました。
オイルもリークしたりと不具合も多々ありました。
止まるまで乗ろうと決めました。
 
先日繁昌亭から帰ろうとした時、弱くなっていたセルモーターが止まり、
エンジンがかからなくなりました。
 

「5万5千キロ・・・よく走りましたね。
え、新車で買ったんですか。
バイクも喜んでいるでしょう!」
引き取りに来てくれたバイク王のスタッフさんに言われました。
 

 
雨が降り、桜の散る中、
スタッフに引かれバイクは消えて行きました。
 
 
 
11年前初めて大阪にきた時、
不安でいっぱいで、帰りそうになった僕の背中を強く押してくれました。
あの時一緒に見た桜を思い出しました。
 
どこへ行くのも一緒でした。
 
整備もちゃんとしてあげられなかったこと、心残りです。
 
 
 

帰ろうとした瞬間、
どこからか声が聞こえてきました。
 
 
 
 
 
「カメルーン遅いね・・・・・・。
 
 
 
ありがとう。」