高校生の硬式テニス部の県予選にて、1球で試合を終わらせた者です。
1年生のダブルスの1試合目。
僕らは後に優勝する第1シードの強豪との対戦だった。
この試合は、1回戦最後のため、軒並み他のコートでも試合がなく、先輩方や同級生がみんな集まっていた。
まずは相手とラリーをして体を温める。
「バコ!」
1球目でラケットのガットが切れた。
ドッと笑いがおきた。
「普通張り替えてくるやろ!」
先輩の声が聞こえた。
あまり練習に参加してなかった私は、別にいいか!、の精神でのぞんだら案の定だ。
みんなが集まっていたので、容易にラケットを借りた。
相方はテニス歴3ヶ月。
割とカッコつける方だった。
しなやかなスイングでうまそうに見せようとしたその時、
「バコッ!」
ボールがラケットのフレームに当たりボールが場外に消えて行った・・・。
ドッと笑いがおきた。
「テニスで場外ホームランて・・・野球やったら1点やけど、おしかったなー。」
先輩の声が聞こえてきた。
もう一本ホームランを打った。
その打球はちょうどフェンスの上の棒のところに「バサッ!」という音と共に当たった。
ドッと笑がおきた。
いよいよ試合開始。
僕のサーブからだ。
さっきまでのラリーは手を抜いていたんだよ!
・・・と思わせるため、ありったけのパワーでサーブを打った
・・・たとえ入らなくても、相手を威嚇するためだ。
「バコーン!!」
ジャストミート!!
すごいスピードのサーブが打てた・・・よし!・・と思った瞬間。
「パーン!!!」
前にいた相方の頭に直撃!!
マンガみたいに倒れた。
ドッと笑がおきた・・今日一。
相方は起き上がり、「気分が悪い」と言い残し、コートを去って行った。
同級生と今だに語り合うことがある伝説の試合である。
PS.収録終わりで山瀬さんの誕生日パーティー。
見た目も性格も素晴らしい山瀬さん。
クイズ世界はSHOW byショーバイ!!の頃から輝いていた山瀬さん。
マネージャーが「尾形健」さんという同姓同名な山瀬さん。
・・・おめでとうございます!