チョコレート嚢胞 | 院長&塾長のブログ

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現役鍼灸師兼某塾塾長の気まぐれ日記

さくら堂HPより転記 にゃー


チョコレート嚢胞は卵巣に残留血など不要な液体の入ったブヨブヨとした袋が出来ること。


内膜症のひとつです。


軽度であれば妊娠に問題はありません。


時間、大きさなどの諸因子により、炎症、癒着、硬化の三要素が妊娠を阻害します。


炎症で問題点はふたつ。ひとつは卵子を採卵できないこと。もうひとつは常時炎症状態が続くとマクロファジーが精子をやっつけてしまうことです。


癒着では卵管の癒着から卵子の通過障害という流れが問題です。


硬化は卵巣表面の膜が硬くなり、排卵に至らない。つまり卵胞が卵巣の表層の膜を突き破れないことがあります。


一般に定量ピルで疑似閉経状態を作るか、オペをするかの選択があります。しかし子宮活動期(閉経まで)増殖を繰り返す性質がありますので、一定期間が経つと再発します。


鍼灸の場合、骨盤内の血流を促し、進行を止めることは可能です。オペ後の状態を維持することも選択肢としてあります。抗炎症、抗硬化の働きもあります。強度の癒着には一端オペなどで体を戻した後で、十分な気血を補うという方法が良いと思います。


個人的には中医弁証の則り、子宮力を高めるようにしながら、スポットを炎症か癒着か硬化かに当て治療します。さらに妊娠率を高めるように精進しますチョキ

 

ただ、未知の分野なので自分の体が持つかどうか…臨床家としてどれだけ時間が余っているのだろうか?