「現政権は再び戦争を始めるための体制…」 | 産経新聞を応援する会

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放送大学、単位認定試験で“偏向”問題を出題 「現政権は再び戦争を始めるための体制…」 指摘受けサイトから削除 

国が事実上運営する通信制の放送大学(学校法人放送大学学園)が7月の単位認定試験で、当時審議中だった安保法案にからみ政権批判を盛り込んだ問題を出題していたことが20日、分かった。指摘を受けた放送大は、問題文の該当箇所を削除して学内サイトに掲載したが、中立性をうたう放送法の観点から今後問題となりそうだ。

 試験問題は、放送大客員教授で東京大教授の佐藤康宏氏が「日本美術史」の単位認定試験(7月26日)に出題した。戦前や戦中に画家が弾圧されるなどした歴史を解説した文章の中から、画家の名前の誤りを見つける内容だった。

 ところが、問題の冒頭部分には「現在の政権は、日本が再び戦争をするための体制を整えつつある。平和と自国民を守るのが目的というが、ほとんどの戦争はそういう口実で起きる。(略)表現の自由を抑圧し情報をコントロールすることは、国民から批判する力を奪う有効な手段だった」などと記載していた。

 試験終了後に学生の一人が「現在審議が続いている事案に対しこのようなことは問題」「思想誘導と取られかねない」と指摘するメールを放送に送ったことから発覚。学内で協議した結果、不適切だったとして問題の一部削除を決めた

その上で佐藤氏に対し、文書で「現政権への批判が書かれているが、設問とは関係なく、試験問題として不適切」「現在審議が続いているテーマに自説を述べることは、単位認定試験のあり方として認められない」として削除を通告した。佐藤氏は「試験問題は放送法の適用を受けないのではないか」「同意なく削除されたのは著作権の侵害」などと反論し、今年度限りで辞任する意向を大学側に伝えたという。

 放送大は一般大学と異なり、放送法を順守する義務を負う。

 放送大の来生(きすぎ)新(しん)副学長は削除理由について「政治的に公平で、意見が対立している問題は、できるだけ多くの角度から論点を明らかにしなければならない。試験問題も放送授業と一体で、同法に照らせば該当箇所は公平さを欠いている」と説明。「問題内容については出題者の責任だが、放送法順守という観点でのチェックが甘く通ってしまったのは反省すべき点だ」と語った。

 一方、佐藤氏は産経新聞の取材に対し、書き込んだ意図について「戦争を自分のリアルなこととして考えてほしかった。設問とは関係がある」と語った。