総理談話は、現在、中共の意向を受けた政府高官や政治家連中に、こねくり回されている | 産経新聞を応援する会

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西村眞悟の時事通信
ゴルディアスの結び目を切る

                                                  平成27812日(水)

 

 糞暑いなかで、70年談話に関し、

 一昨日の「侵略」が入るもようだとか、今日の「おわび」も言及とかの報道が、チョロチョロと続く。

 そして、政府高官がこういったとか、公明党の意向に配慮するとかのカラクリが解説されている。

 つまり、安倍晋三総理大臣の談話は、現在、

 国民からは見えない中共の意向を受けた政府高官や政治家連中に、こねくり回されているのだ。

 

 全く、糞暑い中で胸糞悪い、つまり体に悪いよ。

 

 この「戦後70年談話問題」は、思想戦であり情報戦である。

 この自明のことを前提にして、何故、それに対する対処戦略を構築できないのか。

 

 大東亜戦争は、

 「敵を知らず己を知らず」戦った「情報なき戦争指導」であった(杉田一次第25軍参謀後に大本営参謀、原書房)。

 そして、驚くべきことに、

 現在の思想戦としての大東亜戦争に関する「戦後70年談話問題」に関しても、

 同じ過ちを繰り返している。

 

 70年前には、敵の実態を知らずに(目をつぶり)、

 沖縄に集結した敵主力に陸海空で総攻撃(特別攻撃を含む)を敢行すれば、

 敵を撃滅できるとの希望的観測のもとに戦争指導が行われた(特に沖縄戦)。

 70年後には、相手の実態と問題の本質を知らずに(目をつぶり)、

 とおにかく、村山富市の使った「侵略」と「おわび」を上手く談話に入れれば、

 状況が好転するという希望的観測の流れに身を委ねようとしている。

 

 その結果、70年前は、

 戦艦大和を擁する第二艦隊が海没して海軍自体が消滅し、地上の沖縄第32軍も一挙に壊滅的打撃を受けた。

 そして70年後は、

 中共の習近平主席は、安倍総理の侵略とおわびの談話を受けて勝ち誇り、

 9月3日の北京での軍事パレードで、

 「数千万人の中国同胞を殺戮した邪悪な侵略者日本」

 を打倒した中国共産党の栄光を世界に誇示するであろう。

 即ち、北京において我が国の思想戦、宣伝戦の敗北が宣言され、

 道義的劣等国家日本の敗北を世界が讃える。

 

 以上、現時点では、こういう流れに入っている。

 つまり、「談話」の内容が、「有識者会議」や背後の外国の意向や政治家の思惑でこね回されているのが分かった。従って、安倍さんの談話は、

 村山富市談話と「整合性をもつ談話」になるのであろう。

 

 そこで、安倍総理に言っておく。

 安倍総理は、必ず、自己一身の判断として、談話を発出した翌日の8月15日の午前中に、

 総理大臣として靖国神社に参拝し、

 その後に、天皇皇后両陛下がお出ましになる、

 日本武道館に於ける全国戦没者慰霊祭に出席すべきである。

 

 もはや、英霊のご加護を仰ぐときがきた。

 総理の靖国神社参拝は、

 前日14日の談話によってつくり出されつつある状況を一変させるであろう。

 

 次ぎに、安保法制の審議に関して述べておきたい。

 実は、この法案の審議も、「70年談話問題」と同じ思想戦の枠内で揉まれている。

 

 つまり、村山富市談話派=安保法案反対派=中共の「よろこばせ組」=東京裁判派である。

 

 そして、談話に「侵略」と「おわび」が入る流れができているように、

 この法案が、「憲法違反」であるとの宣伝が効を奏して安倍内閣の支持率が落ちる結果をもたらしている。

 何故、こうなるのか。

 それは、「従来の憲法解釈」に基づく議論がややこしすぎて訳が分からんからだ。

 何故、訳が分からんのか。

 それは、「従来の憲法解釈」では、

 我が国には軍隊がないことになっているので、

 法案は、軍隊が動く領域において、軍隊ではない警察の基準で自衛隊を動かすことになるからである。

 また、軍隊の動く領域において、

 我が国がどういう基準であれ実力組織を動かすのは「憲法違反」だという揚げ足取りが効を奏することになる。

 

 そこで、安倍総理が、一挙に、この膠着状態を突破する簡単な方策を提示する。

 それは、安倍総理が、あっさりと、

 「自衛隊は、軍隊であります。

  従って、以後、世界の民主主義国が軍隊を動かす国際の法規および慣例上の共通の原則に基づいて

  軍隊である我が国の自衛隊を運用いたします。」

 と宣言すればいい。

 野党の、あのプラカードを掲げていた連中のびっくりしたアホ顔が目に浮かぶではないか。

 

 どっちみち、村山富市談話派、安保法案反対派、中共のよろこばせ組、東京裁判派、は、

 いずれにしても、憲法違反、憲法違反、と騒ぐるのだ。

 そうならば、

 訳の分からん細かいところで、憲法違反と騒がせるよりも、

 「自衛隊は軍隊である」

 という基本問題で騒がせた方が、

 国民にも分かり易いし、粉砕しやすいではないか。

 

 そもそも、世界(世間)では、

 戦車、イージス艦、F15戦闘機を保有して国を防衛することを任務とする組織を軍隊と言うのだ。

 子供でも分かる。

 

 安倍晋三総理、この夏、君はゴルディアスの結び目を切れ。

 それは、八月十五日の、正々堂々たる靖国神社参拝、

 そして、自衛隊は軍隊である旨の宣言だ。

 

 これこそ、戦後体制からの脱却ではないか。

 

 アレキサンダーは、

 皆が解くことができなかったゴルディアスが数百年前に結んだ結び目を、

 剣を抜いて一挙に切り裂くことによって解いた。

 そしてアジアの大王となった。

 

 安倍晋三君、

 野党が連日ねちねちとやっているややこしいことに付き合うのは時間の無駄だ。

 今こそ、国家と国民のために、

 ゴルディアスの結び目を、一挙に切断されたし。
 

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