天皇 詔書には、自虐史観の欠片(かけら)もない | 産経新聞を応援する会

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西村眞悟の時事通信

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NHKの解説委員達は村山富市と変わらない

 

平成27720日(月)

 

 本日の昼の十二時前、

 NHKTVで「解説スタジアム、戦後70年談話、解説委員が生討論!」というのをやっていた。

  その番組の後半の十分位を見たが、そのレベルの低さに驚いた。

 

  お前達は、中共の解説委員か、日本の解説委員か、どっちだ!

  

  TV画面をつけると、解説委員達が居並ぶ中央に、村山富市の大きな写真があるので、

  葬式の献花台の写真かと思いながら、彼らが何をしゃべるのかと聞いていると

 解説委員達は、もっともらしい顔をして、戦後70年の安倍総理の談話が、

  

  1、我が国の戦争に対する外国の非難に応じたものになりうるかが問題、

  2、村山富市談話を変更する談話であれば問題、

  3、何故なら、内閣の談話は、一貫したものがなければならないから、

  「謝罪」という言葉をいれるかどうかがポイント、

  4、安倍総理が、歴史修正主義者だと思われない方がよい、

  などと、しゃべっていた。

 

  この、今の時点で、歴史の事実には触れずに、解説委員どもが、

  安倍総理が、ああ言えば問題だ、こう言えば非難されると、

  もっともらしく話し合うのを視聴者に見せることは、

  

  明らかに、NHKの「報道」ではなく、

  「世論誘導」、正確には「世論誤導」である。

  

  何故なら、彼らがどこの外国の意向を念頭に置いて、

  問題だとか、非難されるとか、言っているのかを察すればすぐ分かるではないか。

  それは、中共である。

  

  NHKは、今から安倍総理談話が、中共の意向に合致して、中共から非難されないように我が国世論を誘導しようとしている。

  従って、解説委員どもは、中共の解説委員であり、日本の解説委員ではない。

 

  歴史の事実は、こうである。

 

 (1)1930年代、スターリンのコミンテルン(国際共産主義運動)の革命戦略は、

  「内戦から戦争へ、戦争から革命へ」であり、

  毛沢東の中国共産党の革命戦略も、コミンテルンと同じ

 「政権は銃口から生まれる」である。

  つまり、両者は、革命のために戦争を欲していたのだ。

  しかし、毛沢東の共産軍は、蒋介石の国民党軍の討伐作戦に敗北し延安に逃げ込んで武器も装備も乏しい弱小集団にすぎなかった。

 

 (2)同時期、蒋介石の国民党軍は、ドイツ軍事顧問団により、ドイツ製の武器を装備した近代的軍隊に成長していた。そして、ドイツ顧問団の「敵を日本一個に絞ること」という意見に従い、

  上海で近代的陣地を構築して対日戦の準備をしていた。

  その時の蒋介石の軍隊は二百万人を超えていた。

  日本軍は、上海に海軍陸戦隊が五千人で本土などに二十九万人である。

 

 (3)一九三六年十二月、満州の軍閥張作霖の息子の張学良は西安で蒋介石を監禁する。

  スターリンと毛沢東は、蒋介石を殺さずに、彼をして日本との戦争を開始させようとする。

  そして、一九三七年一月、蒋介石と毛沢東の、第二次国共合作成立。

 

 (4)第二次国共合作の後の同年七月七日、共産党、蘆溝橋で日本軍に発砲して蘆溝橋事件勃発。

  次ぎに、西安での約束を実行する為に、

  上海で蒋介石が、育成した正規軍に、日本海軍陸戦隊に対する総攻撃を命令じて第二次上海事変勃発。

 

 (5)戦争を欲したのは中国側である。

  その戦争の中から、毛沢東とスターリンは、その戦略通り、中国の権力を握り、

  中華人民共和国が、一九四九年十月一日、誕生する。

 

 (6)蘆溝橋事件つまり日華事変前の日中の戦力差は、

  二百万人超の中国に対して日本は二十九万である。

  日華事変後に急遽増員しても日本の戦力は九十五万人である。

  この戦力差から見ても、戦争を欲したのは中国であることが明らかではないか。

 

 (7)我が国が戦っているときには、中華人民共和国は存在しない。

   我が国は中華民国もしくは蒋介石と戦っていたのである。

 

  NHKの解説委員が、日本の解説委員なら、以上の事実の一つでも国民に「解説」するはずだ。

 

  次ぎに、対アメリカであるが、

  敵の総大将であったマッカーサー元帥が、

  斯くの如く告白し、また、証言したと国民に広報すべき責務が日本の解説委員にはある。

 

 (1)マッカーサー、一九五〇年(昭和二十五年)十月十五日、ウェーキ島でトルーマン大統領に対し、

  「東京裁判は誤りだった」と告白する。

 

 (2)マッカーサー、一九五一年五月三日、アメリカ上院軍事外交合同委員会聴聞会で、次の通り証言する。

  1、「日本がもしこれらの原料の供給を断ちきられたら、一千万人からの失業者が日本で発生するであろう事を彼らは恐れた。従って、彼らが、戦争に駆り立てられた動機は、大部分が安全保障上の必要に迫られてのことだったのだ・・・。」

  2、「アメリカの太平洋でのこの百年の最大の政治的な誤りは、中国において共産主義者に権力を握らせたということだと、全く個人的な見解ながら私はそう考える。」

 

  ここでも繰り返す。

  NHKの解説委員が、日本の解説委員なら、このマッカーサーの告白と証言を国民に「解説」するはずだ。

 

  

  最後に、我が国の國體の観点から導かれる明確な原理を指摘しておく。

  

  天皇が、総理大臣を任命される。

  よって、総理大臣は、

  天皇の詔書に反する内容の談話を発表できない。

 

  天皇は、「開戦の詔書」、昭和十六年十二月八日、

      「終戦の詔書」、同二十年八月十四日、

      「新日本建設の詔書」、同二十一年一月一日、

      の三つの詔書を発せられ、

      以後、その内容を一切、訂正も否定もされていない。

 

  天皇の御製、

     「ふりつもる 深雪にたへて いろかえぬ 松ぞおおしき 人もかくあれ」

 

  諸兄姉、この三つの詔書と御製を拝されよ。

  詔書には、自虐史観の欠片(かけら)もないではないか。