桂宮宜仁親王殿下薨去  福岡県庁に弔意の記帳所設置 | 産経新聞を応援する会

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6月8日、御年66歳  桂宮宜仁親王殿下薨去

福岡県庁に弔意の記帳所設置

三笠宮崇仁親王殿下と百合子妃殿下の御次男で、今上天皇の従兄弟にあたられる、桂宮宜仁(よしひと)親王殿下が、昨日(6月8日)東京大学医学部附属病院において10時55分に薨去(こうきょ)されました。昭和63年1月1日に昭和天皇様より「桂宮」の称号を下賜され、独身を通して今日まで皇族の御公務に務めてこられました。桂宮宜仁殿下の薨去によってこの十二年の間に、天皇陛下や皇太子殿下、秋篠宮殿下をお支え申し上げるべきお立場の中堅男性皇族の方々(高円宮殿下[平成1411月薨去/満47歳]、寬仁親王殿下[平成24年6月薨去/満66歳])が御不在となりました。わが国の皇室の危機は、皇室を仰ぐ国民の心が希薄になった時に訪れると言われているように、現在の危機を見据え、皇室の弥栄への努力が求められていることを実感させられます。

 さて、福岡県庁では、桂宮宜仁親王殿下の薨去に対し奉り、下記の要領にて弔意の記帳所が設けられることになりました。県庁にお越しが可能な方は是非御弔意の記帳をお願いできればと存じます。またお住まいの市町村で開設されているようでありましたら、地元の記帳所にて御署名戴ければ有難く存じます。

■桂宮宜仁親王殿下の薨去に伴う県庁の弔意の記帳所の設置

1.期 日 6月10日()~16日()

2.時 間 9時~17時

3.場 所 県庁行政棟(1階総合案内)

[但し、土曜・日曜日は県庁行政棟正面(東公園側)玄関前]

4.問合先 福岡県庁秘書室(TEL 092-643-3006

■安倍首相・伊吹衆院議長・山崎参院議長・寺田最高裁長官の謹話

 桂宮宜仁親王殿下の薨去の御報を受け、安倍晋三首相、伊吹文明衆院議長、山崎正昭参院議長、寺田逸郎最高裁長官がそれぞれ謹話を発表しました。以下のとおりです。

【安倍 晋三・内閣総理大臣】

ご訃報に接し、悲しみの念を禁じ得ません。殿下には、三笠宮殿下のご次男としてお生まれになり、皇族として皇室の諸行事にご参列になるほか、農業および林業の振興、伝統工芸の支援等、さまざまな分野にわたり、幅広い貢献をしてこられました。また、殿下は、オーストラリアに留学され、その後も、日・豪・ニュージーランド協会総裁をお務めになるなど、皇室の国際親善に大切な役割を果たしてこられました。

 殿下が、ご自身リハビリにお努めになる中、皇族としての役割を果たされるお姿に国民は敬愛の念を抱き、ご回復を願っておりましたところ、思いもむなしく薨去されましたことは、誠に哀惜に堪えません。皇室をはじめご近親の方々の深いお悲しみを

拝察申し上げ、ここに、国民と共に謹んで心から哀悼の意を表します。

【伊吹 文明・衆議院議長】

天皇皇后両陛下、ご両親である三笠宮同妃両殿下はじめご近親の宮様方のお悲しみはいかばかりかとお察し申し上げます。殿下には、日・豪・ニュージーランド協会総裁として国際親善に尽力されたほか、多くのご公務にお心を注がれました。また病を克服された後も農林業の振興、あるいは伝統工芸や美術の分野をはじめとして、日本国のため幅広く力を注いでこられました。

 国民はひとしくそのお人柄に敬慕の念をささげ、ご病気からの一刻も早いご平癒をお祈りいたしておりましたが、今この悲報に接し、深い悲しみにつつまれております。殿下の薨去は、まことに痛惜の限りであります。ここに衆議院を代表して衷心より哀悼の意を表します。

【山崎 正昭・参議院議長】

誠に哀悼の至りに堪えません。殿下はオーストラリアへのご留学を機縁に、日・豪・ニュージーランド協会の総裁として国際親善に尽くされたほか、大日本農会、大日本山林会等でのお仕事を通じて農林業の振興に大きくご貢献遊ばされました。近年はリハビリテーションにお努めになられ、国民一同、殿下のご平癒を念願いたしておりましたところ、このたびの悲報には痛惜一層のものがございます。殿下のみ霊の安らけく静まりますことを、心より祈念するものでございます。

【寺田 逸郎・最高裁判所長官】

桂宮宜仁親王殿下のご薨去の報に接し、深い悲しみの念を禁じ得ません。殿下は、農業、林業、伝統工芸、国際親善などさまざまな分野にわたり、皇族として、多大な貢献をしてこられました。国民から深い敬愛の念を抱かれていた殿下が、病を克服されることを期待申し上げていただけに、誠に痛惜の思いに堪えません。皇室を始めご近親の方々の深いお悲しみをお察し申し上げ、ここに、謹んで哀悼の意を表するものであります                                            以上


天皇陛下や皇太子殿下、秋篠宮殿下をお支え申し上げておられた中堅の男性皇族の方々が、この10年余りの間にお三方とも薨去されました。 

今上陛下も傘寿の御歳を既に超えられ、次代の皇室を支えていかれる方が愈々東宮家と秋篠宮家になってしまっていくことに僅かながら国家の危急を感じます。 

桂宮様が独身でいらしたことについては、寬仁親王殿下が「弟は日頃から、皇族が結婚することは苦しむ人間を一人増やすことだから自分は結婚しない」と述べられていたことを紹介されていました(『皇室と日本人-寬仁親王殿下、お伺い申し上げます』70頁)。

 

その背景には、昭和34年に皇太子殿下と御成婚された美知子妃殿下の御苦労を身近に拝してこられた御経験があるのかもしれませんが、皇太子妃殿下へのいじめに対する余りにも醜悪なマスコミ等の加熱する報道にも心を痛めておられたのではないかと思う次第です。

 

ある識者の方が、「一君万民、君民一如の類なき国体を有する我が日本の危機は、ライシャワー氏述ぶるが如く、天皇の国民を思わるる大御心の欠如からではなくして、歴史的に顧みれば、常に国民の天皇を思う真心の欠如からきている」と指摘されていましたが、今日迎えている皇室の危機も、私たち国民の皇室に対しするお粗末な心の結果と存じます。

 

過去の歴史において幾度か皇統継承の危機はありましたが、皇室の衰微に関心の低かった時代はなかったと思います。2600年余り継承されてきた皇室の弥栄に真剣に努力していくことは、平成の私たち国民に課せられた大切な務めと存じます。

 

そのような私どもの国民としての心定めも含めて、ご都合がつくようでございましたら、桂宮様への御弔意の記帳に訪れて戴ければ幸いです。

 

日本会議福岡