南色の近郊型電車の伝統は、80系→113系・115系→211系→E231系→E233系と、東北本線(宇都宮線区間)・高崎線・東海道本線(JR東日本)で受け継がれていると言えるでしょう。

みかん色と緑の組み合わせは、幼少期から見慣れた私にとって、鉄ヲタの原点になります。


今回から複数回に分けて、FeOと縁が深い、E231系1000番台近郊型の実車の製造時期やメーカーの違い、KATOとTOMIXの違いについて書いていきます。


第一回 実車編として今回は、模型解説の前段階として実車解説をします。これを話さないと、模型の話を説明しづらいので、話させてください。

次回の第二回 模型編と合わせてお楽しみください。

なお、Nゲージで気軽に再現できる限りの差異のライト層向けですのでご了承ください。


※実車の組成変更や更新工事など年次による差異は今回、メインで触れません

→つまり、機器更新や組成変更など…は、やらないです


当方、E231系近郊型が大好きなため、気持ちが溢れ、小文字で書きたいことを書きまくっています。見辛いかもしれませんがご理解願います。

なお、FeO個人の見解、研究が多く含まれます。他の方のブログ等と一部異なる点や表現があります。


そういえば、湘南色のE231系の呼び方は、1000番台派?1000番代派?近郊型派?

どうでもいいって?私は近郊型派だけど、オタクと話す時は1000番台って言うタイプの人。

てか、番台と番代って、どっちが正解?

実車について

今回は、Nゲージで再現可能な部分を主に紹介します。

つまり、外観を主としていますので、車内などの細かい部分は、他の方のブログを参考にしてください。


まず、E231系1000番台には、車体の装備で大きく2グループあり

前期車と後期車に分けられる。

後期車には、横コツ所属と宮ヤマ所属があり、当ブログでは、前者を後期車、後者を増備車(ヤマ後期)と定義する。

※このグループ分けや呼び方は人によって異なります


まず、前期車と後期車の基準としては、普通車に車外スピーカー準備工事の有無、クーラーがファン1個のAU725か、2ファンのAU726かがあります


前期車に搭載されるAU725A(サイドカバーがFRP白色)

他にはAU725A-G3、AU725-AG5、AU725B、などが搭載される


後期車に搭載されるAU726A-G3

他には、AU726Bなどが搭載される


車外スピーカー準備工事がされている後期車は、帯が途切れ、準備蓋があるので一目でわかります。


後期車の特徴、車外スピーカー準備工事済み

(写真は横コツの後期車)


前期車の特徴、車外スピーカー準備工事なし(写真は宮ヤマ前期車)

他にも、ヤマとコツでは、ドアステッカーの貼り付け位置が違ったりします。



所属で分けると

・宮ヤマ(小山車両センター):前期車、増備車(宮ヤマ後期車)

・横コツ(国府津車両センター):後期車

となる

この所属によって基本編成の編成構成や編成番号の付け方が異なるのが特徴である


・宮ヤマの特徴

コツとの違い

普通車のトイレが1号車、6号車にあり

トイレ付きクハとトイレ付きサハがある

セミクロスシートは1、2号車

(これらは、前期車と増備車で変わらない)


ちなみにセミクロスシートは窓ピーラーが2本


ロングシートは1本です



前期車と増備車の違いは、先程述べた車外スピーカー準備工事の有無だけで終わらない。

前期車は、製造時はモノクラス10両で製造されたが、2005年頃から4・5号車のサハを新造されたサロE230+E231と組み替えている。

※車番はごちゃごちゃだし、後述する製造メーカーの違いがさらにややこしくします


増備車は、基本的に後期車と基本的な仕様は同じだが、製造時からグリーン車が組み込まれている点、クハのアンテナが増設されている点が、外観上の特徴となる。


No.Image


増設屋根アンテナ 


編成番号の付番方法



10両、5両のどちらも

U+「東京寄り偶数モハの下3ケタ」

となるため、

※偶モハを基準に付番するのは、115系時代から?の伝統的方法

初期は、東京方クハはU501、青森方クハはU1の編成札をさげ、115系7両編成と同様に編成の真ん中を基準に編成付番を分けていた。

しかし、登場から1年後の2001年頃には、編成付番が東京寄りに統一された


10両はU501〜541、-584〜-591  計49編成


5両はU2〜20までの偶数、31〜39,45,51〜57の奇数、58,60,61,63,64,66,67,69、-105〜-115の奇数、-118  計35編成

となる。

※増備車には「-」ハイフンが付く。

増備車は、横コツ配備の後期車の後に作られたため、番号が大きく飛んでいる。大変わかりやすい


※付属編成がごっちゃごっちゃになっているのは、モハE230の車番の関係

基本編成は東京方3500番台、青森方1000番台

付属編成は1000番台となり、

基本編成と付属編成でモハE230-1000の車番を共有している。

そのため、基本編成と付属編成の製造タイミングのズレから、付属編成の番号が順番にならず、編成番号を覚えるのすら困難を極めます。


・横コツの特徴

ヤマとの違い

普通車のトイレが1号車と10号車にあり

トイレはクハのみにある

セミクロスシートは1、2、9、10号車


基本編成の組成方法の特徴 

※K-01を除く

先述の宮ヤマの4・5号車のサハが捨てられたが、勿体無いので?後期車に組み込みます。

横コツでは、

1〜5,7〜10号車 を製造し、

+宮ヤマのサハ2両(6・7号車)

を組み込み、基本編成の10両を組成する。

そのため、1〜5,7〜10号車は後期車、6,7号車は前期車という混合編成を組成する※。


※K-01編成のみ1〜10号車を一括製造したため、横コツ唯一の全車後期車の編成構成。


※K-23〜42編成は後述するが、

1〜3,7〜10を新津、4,5を東急、6,7を宮ヤマから組み込みとなり、一編成に製造日が3つあるという、カオスを作る。

 

予備情報

K-01とK-02編成は、後期車であるものの車両間扉が1両毎に区切らない(車両間扉が前期車同様で少ない)という特徴を持つ。


編成番号の付番方法


超シンプル。

10両基本編成  K-  +「製造順番」

5両付属編成  S-  +「製造順番」

となり、

K-01〜42 計42編成

S-01〜34   計34編成

となります。


・製造メーカーによる違い

川崎重工(川重)

川重の外観の特徴は大きく2点

・妻面ビート有

・屋根ビートの本数少&太


No.image

川重屋根



川重妻面 ビートが横に入っている。また、縦の雨樋が四角柱になっている

東急車輛(東急)

※現在は総合車両製作所横浜事業所ですが、E231製造当時は、東急車輛

東急の特徴は大きく2点

・妻面ビート無

・屋根ビートの本数多&細




東急屋根




東急妻面 川重と違いビートがない。また、雨樋が円柱である


新津車両製作所(新津)

※現在は総合車両製作所新津事業所ですが、E231製造当時は、新津車両製作所

グリーン車を製造するラインを持たないという…欠点、これが車両研究を面白くする。

普通車のみを製造。グリーン車は東急で製造し、混結する…

なお、外観で東急との差異は…無視できるレベルだったと記憶しているので気にする必要はありません()


・編成パターンの分類

ここからがブチギレポイントです。

先述の通り、基本編成は、前期車、後期車は編成の組み替えが行われています。そして、その組み替えに規則性はないと言える。つまりランダム!

ということは…

同じ編成の中で製造メーカーがごちゃ混ぜになる

ということです。


ということで、分類していきます

基本・付属編成合わせて大きく分けて15形態あり、以下のようになります。


・宮ヤマ 基本編成(10両G組込み後)(49編成)

普通車:川重 &  G車:川重

U504,519,522,531,538,539,541

計7編成


普通車:川重 &  G車:東急

U505,517,518,529,530,532,533,540

計8編成


普通車:東急 &  G車:東急

U506〜508,511,512,515,520,523〜525,528,536,537

計13編成


普通車:東急 &  G車:川重

U501〜503,509,510,513,514,516,521,526,527,534,535

計13編成


全車一括製造:東急 (増備車)

U-584〜591

計8編成


・宮ヤマ 付属編成(5両)(35編成)

川重

U8,10,35,45,60,61,63,64,66,67,69

計11編成


東急

U2,4,6,12,14,16,18,20,31,33,37,39,51,53,55,57,58

計17編成


東急 (増備車)

U-105,107,109,111,113,115,118

計7編成



・横コツ 基本編成(10両組換え完了後)(42編成)

新造車:川重 &  6,7号車:川重

K-11,17,20,22

計4編成


新造車:川重 &   6,7号車:東急

K-02,04,06,09,15

計5編成


全車一括新造:東急

K-01

計1編成


新造車:東急 &   6,7号車:東急

(K-23〜は1〜3,7〜10号車新津・G車東急)

K-03,05,07,08,10,12,16,18,19,21,24,25,28,30〜33,35,37,41,42

計21編成

この写真、よくみてください

手前がAU725、奥がAU726です

そして両方東急屋根です


新造車:東急 &   6,7号車:川重

(K-23〜は1〜3,7〜10号車新津・G車東急)

K-13,14,23,26,27,29,34,36,38〜40

計11編成



・横コツ 付属編成(5両)(34編成)

川重

S-02,04,06,09,10,14,16,19,21

計9編成


東急(S-22〜34の13編成は新津製)

S-01,03,05,07,08,11〜13,15,17,18,20,
S-22〜34
計25編成


予備情報
ちなみに宮ヤマ前期車から、K-22,S-21編成までが新製時原型スカート。
新津製造に変更された2005年製造のK-23〜とS-22〜は、新製時から強化スカート。勿論、宮ヤマ後期は強化スカートで製造。
↑なんか、後期車は製造時から強化スカートと勘違いする人が多いので。



第一回の終わりに…

今回もタキ1000の時と同様に狂ったような終わり方をしてしまいました…

分類するの好きなんです。許してください。

本当は一個の記事で終わらせるつもりが、この分類や解説部分でめちゃくちゃ文字数を稼いでしまったので、入りきらなくなりました笑

第二回もしっかりつくりますのでお楽しみに。


ps

足りない実車写真を増やしていきます…