からくり仕掛けのサーカスみたいに
動き出す針は止まれない
華やげ回るしかないのなら
総天然色で彩ってあげる

観客席も舞台も 光はなかった
自分も他人も世界も 全部真っ黒に塗り潰されて
一片の硝子は潜み 裸足の私に見えない赤を与える
目を開けても同じなら 閉じて見る夢で色を見たかった

テントのどこかに灯ったライト
自分も他人も世界も 全部真っ白に塗り潰して
一人の私は膝抱え 見えない黒に縋って泣く
目を閉じて描いた夢は いつしか色をなくしていた

光りの中の影になるなら
一緒に溶けてしまいたい
白の中で黒は目立つから
一緒に並べて欲しくない

からくり仕掛けのサーカスみたいに
動き出す針は止まれない
輝け回るしかないのなら
総天然色で彩ってあげる

目を開けたとき 見た手足は真っ白で
その眩い恐怖に 思わずペンキをぶちまけた
周りを汚して怒られたけど
「滑稽だ」笑う黄色が光彩に焼き付く


同じところを永遠に 滑稽に

歯車が擦り切れるまで

駄賃なんて願いません

だから どうか 笑って

からくり仕掛けのサーカスみたいに
動き出す私は止まれない
華やげ巡るしかないのなら
極彩色で彩ってあげる







ライトの下

奈落のピエロより。