昨晩、桃山学院大学名誉教授・沖浦和光先生の
訃報を知りました。
このブログでも、何度も言及している学者であり、
漂泊民・被差別民研究の第一人者です。
著作『幻の漂泊民・サンカ』をきっかけに、
その名前はさらに一般にも広く知られるようになったのでは
ないでしょうか。
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歴史の闇に葬られていた「まつろわぬ民」に光を
当て続けた沖浦和光先生。
影響を受けてしまったからには、
その意志を受け継ぐしかありません。
とりわけ
沖浦先生が伝えたかったことは、
「被差別の民は、
世間に見捨てられた人々を優しく受け入れた」
ということではないでしょうか。
「サンカ」が
ハンセン氏病患者(癩者)を受け入れ保護していたという
事例も、どこかに書かれていたと思います。
正直にいってしまえば、
沖浦本を読んでいると
「その話って学術として語るには、
美化しすぎなんじゃない?」と思ってしまうこともしばしばあります。
沖浦先生は、それを覚悟で、
つまり、
「学術的じゃないと言われてもいい、
それでもわたしは被差別者たちの温かい人間性を
世に伝え続けたい」
と思っていたのではないか、
とわたくしは勝手に想像しました。
気付けば、わたくしは
そういう沖浦節のとりこになっていました。
「差別を受けている人たちによる
温かい人間性のこもった交流の物語を
世に伝える」
それ、おれもやる!
沖浦先生の影響だけどおれもマネする!
っていう感じです。
以下、沖浦関連の投稿を貼りました。
*わたくしとサンカ その2* 被差別部落という存在
わたくしが沖浦先生の本に出会った経緯。
それはもう衝撃でした。
*沖浦和光のサンカ論にもの申すひとびと その1
沖浦サンカ論を批判せねばなりません。
ただし中断中。
*沖浦先生が「サンカ」の興味深い話をしてる! その1
*沖浦先生が「サンカ」の興味深い話をしてる! その2
*沖浦先生が「サンカ」の興味深い話をしてる! その3
この興味深い話が、
『幻の漂泊民・サンカ』にて言及されていないのが
あまりにも謎なのです。
ちょうど本ブログで、
「沖浦サンカ論批判」的なものを展開しようとしていた
最中でした。
今後も、沖浦研究を参照し続けることは
間違いありません。
沖浦和光先生のご冥福をお祈りします。
- 「サンカ研究」山窩ラボ