*丹波山村探訪レポートその4 焚き火 | 『サンカ研究』(山窩ラボ)

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「サンカ」「山窩」という不思議な存在を調査し、宣伝していきます。



奥多摩のさらに奥。
県境をまたいで山梨県に入ると、そこは丹波山村です。
ここに訪れた一番の目的は、焚き火をすることでした。


道中、セブンイレブンで薪が売られていました。
需要があるんですね。


焚き火するなら、
まず何よりも場所を見つけることが一番重要です。
居心地が良くて、人に見られない場所。
「サンカ」はどんなところでセブリをしたんだろうと、
なんとなく思い描きながら場所を探しました。


クルマで林道を結構進んで行くと、川の流れる音が聞え出しました。
クルマを駐車できるスペースがあり、川の近くまで降りれる場所を
見つけることができました。


川の音はちょっぴり恐怖心を感じさせるものがありますね。
空気には樹木の成分が充溢しているようで、
とてもすがすがしいです。


川辺から林道を見上げた写真。
高低差があるので、人目を遮断できる場所でした。


そして、薪を集めて焚き火を開始しようと思ったのですが、
慣れない作業なので、新聞紙の火がすぐ燃え尽きてしまうんですね。
何度も失敗して、
新聞が残り少なくなり、
「ああ、もうだめかもしれない」とも思ったのですが、
薪を最初から組み直し、
絶対に失敗しないようにと最後の挑戦に挑みました。


決して火が消えないように
空気の通路を確保したり、
工夫して薪を配置したり。
気付くと、薪がなくなって、
何度も何度も集めにいって、
いつのまにか数時間経っていました。
火の勢いがようやく落ち着いてきて、
焚き火に成功したことに気付きました。



汲んできた湧き水でお茶を作り、
丹波山村名産のイモや椎茸を焼きました。
大変おいしゅうございました。


早朝から開始した焚き火ですが、
お昼前になると、日が射してきました。
とてもいい気分でした。


何時間も焚き火を続けていると、地面がポッカポカになります。
「冬は焚き火跡にムシロを敷いて寝る」のがサンカ流だといいます。
いつかやってみる...?


今回のプチ・セブリ体験ですが、
色々気付いたことがありました。
なんと言っても、
火を焚いて川の音や緑の音を聴き、
自然の中に身を置くことの快感でした。
何もせずにボーっとしていることが何よりも気持ちよいのです。


普通ですと、ボーっとしようにも色んな雑念が交錯して
落ち着かない気分になったりしますが、
ここでは全くそんな風にはならないのですね。
自然とホメオスタシス同調する快感。
そういえば、わたくしたち人間も元は野生動物でしたよね。


自然と自由を愛した「サンカ」への思いは募るばかりなのでした。



★追記
なにかのサンカ本に、「サンカ料理」について書かれているものがありました。
いつか竹を利用した料理や、焼け石みそ汁に挑戦したいです。



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