ふぞろいの林檎たち


YouTubeで懐かしいドラマを見ました。


私の世代には懐かしい「ふぞろいの林檎たち」。

見ていて感情移入が止まりませんでした。



会社生活を終えた私が、あの頃の社会人への過渡期の若者の葛藤に今も我が事のように感情を揺さぶられました。


時任三郎・柳沢慎吾・中井貴一…

あれは彼奴に似ている、彼もあんな面があった、自分もそうだった…

喜び・悲しみ・挫折・高揚・誇り・劣等感…


あれから四十年ほどの時が流れて、社会人としては戦い終わって日が暮れて…みんな自分自身の家庭に、生活に戻って来始めています。


偉くなった奴、そうでもない奴、離婚した奴、妻を亡くした奴…

ヨット部の仲間は、みんな仲間のもとへ帰って来ています。


卒業前に合宿所前の浜で誰かが皆に言った言葉を覚えています。

「俺たちは鮭なんだ、いつか皆んなこの浜に戻ってくるんだ。」

その言葉通り、皆それぞれの海を泳いだけれど皆んな帰って来たのだと思います。



社会の仕組みも時代背景も大きく変わりましたが、今就職の時期に差し掛かっている学生たちにはあのドラマがどう映るのか…


そして、あのドラマの40数年前に若者だった私の父たちは戦場に向かう時…

その父たちにはあのドラマがどう見えていたのか…


今日は、そんなことを考えていました。